Snow short Story

俺だって寂しい(黒→橙) ページ26

「あーーーーーーーー大阪行きたい。なんで俺は東京にいるんだろう」

「なに目黒？いきなりどうしたの？」


俺の何気ない言葉に、隣にいた佐久間君が反応してくれて


「佐久間君。なんで、俺は東京にいるんでしょう？」

「目黒おかしくなったの？」

「俺も大阪に行きたいです」


面白くなさそうに話す俺に、佐久間君は何かを感じたのか


「いないから、寂しいんでしょ？」

「寂しくなんてないですよ。別に、こーじ君いなくたって楽しいですし」

「俺、別にこーじだって言ってないけど」


佐久間君は、俺の顔を見てにやりと笑った。
しまった・・・。俺は観念して


「俺は隣にいれないのに、あの人は隣にいれて一緒にご飯まで食べに行けてるのが羨ましくて」


こーじ君とは、毎日のようにラインをしているから寂しいってわけじゃないけど、やっぱり直接顔が見たいし、触れ合いたい。あっ、変な意味じゃなくてね。なんだろう？俺ってあんまり自分からべたべたしない人間だったはずなのに、こーじくんがくっついてくるからかな？誰かにくっついてないと落ち着かない人間になってきた。こーじ君がいない今は、佐久間君や、ラウールにくっついたりしてるけど、やっぱりこーじ君が一番落ち着く。


「龍太にヤキモチ妬いちゃったんだ？」

「室君にヤキモチっていうか・・・」


こーじ君が、俺のこと忘れちゃうんじゃないかって少し不安になる。
そんなことないの分かってるけど、俺との動画より室君との動画が増えて行ったり、室君のブログにこーじ君との写真が載るたびに寂しくなる。俺より付き合いが長いのも分かってるし、ずっと支えあってきた二人だっていうのも知ってるから、俺が勝てないのも分かってるけど、こーじ君に会いたいな。あの笑顔で、めぐきゅんって言ってもらってギュってしてほしい。


「今度の休演日には戻ってくるって言ってたんでしょ？」

「言ってました」

「いつもはこーじが甘えてきてるから、今度は目黒がめいいっぱい甘えてみたら？？」

「がんばってみます」


だから、こーじ君早く帰ってきてね。









--------------------------------------------------
作者です。
お気に入り登録ありがとうございます。
大阪のるたこじに、寂しい気持ちになっちゃうめぐきゅんです。
こーじの方からくっついているイメージがあるので、めぐきゅんだってくっつきたいんだと思いながら書いてみました。
--------------------------------------------------

来ちゃった(白→橙)→←☆

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す