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不安になって慎太郎を見ると重なる視線
『俺、好きな子にしか渡したくないんだよね』
あ、なるほど
慎太郎らしい
って、好きな人いたんだ
いや、いるか好きな人くらい
むしろ彼女がいたっておかしくないくらいだしな
そう思ってる間に私の手のひらの中に慎太郎のボタン
え？
なに、なにが起きてるの
『俺が好きなのはAだけだから
A以外には渡す気ないし』
そう言いながら少し赤くなってる耳に
思わず微笑んでしまう
そんな姿をみたら私も
「私も好きな人からしか貰いたくないな」
そうだよな、と手を引こうとするから
「…だからもらっとくね慎太郎」
肝心な時は口数が少ない君と
なかなか素直になれない私
愛情表現が苦手な2人だけど
仲良くやっていこうね
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作者名：さくら | 作成日時：2019年11月18日 0時
