tokyo2pm36floor：3rd

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*yoohei side





「おおぉい！ようへー！
早くこっち来いってえええ！」

「わはっ、うるせえな。今、行くよ！笑」




Aさんとの電話を終えて、
ケータイをポケットにしまった。




『うん、またね』




電話の終わり間際、そう言ったAさんの声が
少し沈んでいたような気がした。




折角、久しぶりに話せると思ったのに
周りが騒がし過ぎて機嫌損ねちゃったかな？


大して喋ってもいないのに、
追い返すように戻れって言われたような気もするし。




でもあれは俺が呼ばれたから、
Aさん的には気を使って言った可能性もありそうだしなぁ。


あ、それで俺と話せなくなっちゃったから
残念に思って気分が沈んじゃったとか・・・？




「なんだよ、洋平！なに辛気臭い顔してんだよ！」

「え？辛気臭い顔なんてしてないっスよ」

「なんなんだよ、お前は。この喜ばしい時に！」

「だからしてないですって。笑
てか、もう出来上がってんの？早くない？」




Aさんの様子が少し変だったことを気に掛けていると、
お祝いで酒を煽っていたスタッフに絡まれた。




「お前が主役なんだからさー」

「そんなことないですよ。皆さんのおかげ。
関わってくれた人全員のおかげ！」

「なんだよ、お前、、良いこと言うなぁ、、」

「えっ、泣いてんの？！なんで？！」

「馬鹿言え！泣いてなんかねえよおお！」

「いや、泣いてんじゃん！笑」




酒が回ってすっかり酔っ払っているのか、
泣き上戸になったスタッフに連れられてお祝いの輪に戻れば
泣いているスタッフを見て、また一段とその場が盛り上がる。





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