7:30 p.m. ページ45
*yoohei side
アルバイトを辞めて、
職場でAさんと会えなくなって、
ミュージシャンとしての仕事が回り始めた俺は
夜間に仕事をすることが増えて、
必然的に夜型の生活になっていった。
Aさんも相変わらずチーフとして忙しいし、
彼女と会えるのはいつも夜から深夜にかけて。
今まで会える時間なんて気にしたことなかったから、
その時間帯にしか会えないことに多少の不便を感じながらも、
それでも俺たちの関係は順調に続いていた。
「わー、すげえ風出てきた」
その日は、バンド練習に出掛ける前、
Aさんの家に寄って彼女の帰りを待っていると
窓を揺らすほどの強風が吹き始めた。
帰ってくるの大変そうだな・・・。
電車とか大丈夫かな。
てか、今日はスタジオ練習に行く予定だから
俺もこの強風の中、
ギター持って歩かなきゃいけないんだけど。笑
「それより、俺がここに居る間に
Aさん帰って来んのかなー？」
俺が発した独り言を
ガタガタと揺れる窓の音が掻き消していく。
今日、会うことを約束してたわけじゃないから。
だけど合間の時間を見つけて会うようにしないと
普通の企業に勤めているAさんと
時間を合わせるのが難しいんだよね。
そんなことを思っていると、
強風の中、Aさんが帰ってきた。
「Aさん、おかえり」
「あ、洋平くん来てたんだ。ただいまー・・・」
「うはっ、髪ボッサボサだね。笑」
「疲れた・・・」
「外、めちゃめちゃ風強そうだもんね」
「うん、それもある」
「それ “も” ？」
「そうだよ？それも、だよ？外は強風で大変だし、
洋平くんたちが辞めちゃったら、売り上げも落ちて大変なんだからー！」
「あー、・・それはすんません。笑」
3つに分けられていたテレアポチームの中で、
いつも1位2位の成績を競い合っていた俺とヒロがいなくなっちゃったから、
売り上げが落ちるのは仕方ないかもね。
そして恐らくだけど、
まーくんが辞めたことは大して影響してないと思う。笑
「大変だったね。お疲れさま」
「えー、なに・・、洋平くんが優しい・・・」
「いや、なにその珍しいみたいな物言い。笑
俺、いつも優しいでしょ？
てか一応、俺のせいもあるみたいだから」
抱き締めると、
Aさんがピタッと寄り添って甘えてきた。
*
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叢雲(プロフ) - 吉野さん» 楽しみにしていただいてありがとうございます。お疲れな彼女を甘やかしてあげる洋平さんでしたー。雰囲気が最高と言っていただけて嬉しいです。続きもお楽しみいただければと思います(^-^) (2022年2月24日 0時) (
レス) id: 7fa6a761c1 (このIDを非表示/違反報告)
吉野 - 更新楽しみに待っていましたε=ε=(ﾉ≧∇≦)ﾉ洋平さん と主人公さんの雰囲気がとっても最高です(≧∇≦)b続きが益々楽しみになりました( ´艸｀)身体に気をつけて毎日を楽しくお過ごし下さいませ(^_^)ゞ (2022年2月22日 22時) (レス) @page48 id: 39e224bf48 (このIDを非表示/違反報告)
叢雲(プロフ) - あゆさん» こちらこそお読みいただいてありがとうございます。ドキドキしていただけるかは分かりませんが、続きもお楽しみいただければ幸いです！ (2022年2月8日 0時) (レス) id: 7fa6a761c1 (このIDを非表示/違反報告)
叢雲(プロフ) - 瑠々花さん» ご覧いただいてありがとうございます。なんだか不穏な空気が流れてましたね。続きもお楽しみいただければと思います(^-^) (2022年2月8日 0時) (レス) id: 7fa6a761c1 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - こんばんは。更新ありがとうございます。転の展開ですね〜！若さとか勢いとか、どう転がっていくのか…。ドキドキしながら、楽しみに待たせていただきます。 (2022年2月8日 0時) (レス) id: b6bdc3d8d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：叢雲
| 作成日時：2021年9月22日 23時
