tokyo2pm36floor：2nd

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「えっ？今日？今から！？」

『うん、予定してた仕事なくなったからそっち行くね』




プレゼント選びの途中で掛かってきた
洋平くんからの突然の電話は
そう言って切れた。




ええ！？今からって、
いくらなんでも急すぎ！




プレゼントはなんとなく、
心の中ではこのTシャツに決まっていたからいいとして。


料理はまだ決めてなかったし、
ケーキも準備しようと思ってたのに！




えーと、もう家に向かうって言ってたし、
せめてケーキだけでも用意できるかな！？


そう思って時計を見れば、
時刻は午後の3時を過ぎていた。




わー！
人気のあるケーキはもう品数が少なくなってるか
売り切れちゃってる時間帯じゃない！




この近くにある美味しいケーキ、
またはスイーツのお店！




ぎゅっと目を閉じて何軒か候補を思い浮かべると、
Tシャツのお会計を済ませて私は急いで店を出た。







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「えっ、わざわざ買ってきてくれたの！？
俺の自己満で言わなかっただけだからいいって言ったのに」

「・・・そういうわけにもいかないでしょ」




“ロックスターは太れないんだよ” って言いながら、
買ってきたケーキを3個も平らげた洋平くんが
そう言いながらもちょっと嬉しそうにしている。




「あと、これ。
気に入ってくれるか分かんないけど・・・」

「え？なに？まだなんかくれんの？
Aさんから貰えるものなら何でも嬉しいよ」




そう言ってはくれてるけど、
服ってやっぱりその人の好みが大きく影響するし
本当にこれで良かったのかな？




今更そんなこと思ってみても遅いけど、
どうしても不安な気持ちが出てきてしまう。




はー、緊張する。
やっぱりなにか違うものにすれば良かったかな。


それか保険で、もうひとつ別のものとか
買っておけば良かったかも・・・。




て言っても、洋平くんからの電話があったから
別のものとか選ぶ余裕もなかったんだっけ。


あー、もう、、、かっこ悪いとか
微妙な顔とかされちゃったらどうしよう・・・。




「え、これ・・・」




ラッピングされたリボンを解いて
取り出したTシャツを見て、
洋平くんは驚いてるみたいだった。




うわー、、、。
もしかして、趣味悪すぎだろ！とか思われてる・・・？





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