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*yoohei side
「どんだけシたいのよっ、、」
・・・別にシたいわけじゃないよ。
冷たい態度のAさんに
ちょっと意地悪してやろうと思っただけだし。
いや、まあ、そりゃね?
シていいって言うならシたいけど。笑
「・・・破りたい、このストッキング」
「ダメだってばっ!」
さわさわと太ももを撫でる手に
本当に破られたら洒落にならない!と、
Aさんが慌てて返事を返した。
てかさ、なんでチョップ?
普通、額にチョップとか入れる?
まだジンジンしてんだけど。
「川上くんっ!ところかまわず盛んないで!」
「いやいや、恋人になったばっかだよ?
やっと付き合えたんだよ?
そしたらシたいに決まってんじゃん!」
「もー、だからそういう発言も控えて!
あと、ついでに場所もわきまえて!」
「此処、誰も来ない書庫だけど。
充分わきまえてるよね?」
「そういうことじゃなくて!ここ会社!」
「スリリングでいいでしょ?」
「良くないっ!もー、あんまり困らせないで!」
「だーーって、Aさんが冷たいんだもん。
そしたら俺、悲しくなってきちゃって」
「そんなこと言ったって、・・・しょうがないじゃない」
「俺にだけそんなに冷たい態度だと逆にバレちゃうかもよ?」
「だから、こんなことしてる方がバレるから・・・」
「大丈夫だよ、書庫なんて誰も来ないから」
ぎゅーって抱き着いたら
「そうやってまたくっつく」って笑いながら
でもさっきみたいな抵抗は無くなった。
「ねえ、Aさん。今日、Aさん家、行ってい?
むちゃくちゃにしてい?」
「・・・・・好きにすれば。」
「えっ、いいの!?」
「・・・い、いよ?」
マジで?
そっぽを向いて顔を赤らめながら、
Aさんが “いいよ”って言ってくれた。
そのひと言で今までの不機嫌全部吹っ飛んだ!
「でも、そんなこと言っちゃってほんとに大丈夫?
Aさん、俺についてこれんの?」
「・・・それは、・・・分かんないけど、」
「途中でへばんないでよ?」
意地悪に笑って、
Aさんのほっぺたにキスをして、
たまには困らせてみるもんだな!と
俺は上機嫌で書庫を出た。
*
オトナなオハナシ
→[A]Under Ground - 4
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叢雲(プロフ) - 吉野さん» 楽しみにしていただいてありがとうございます。お疲れな彼女を甘やかしてあげる洋平さんでしたー。雰囲気が最高と言っていただけて嬉しいです。続きもお楽しみいただければと思います(^-^) (2022年2月24日 0時) (レス) id: 7fa6a761c1 (このIDを非表示/違反報告)
吉野 - 更新楽しみに待っていましたε=ε=(ノ≧∇≦)ノ洋平さん と主人公さんの雰囲気がとっても最高です(≧∇≦)b続きが益々楽しみになりました( ´艸`)身体に気をつけて毎日を楽しくお過ごし下さいませ(^_^)ゞ (2022年2月22日 22時) (レス) @page48 id: 39e224bf48 (このIDを非表示/違反報告)
叢雲(プロフ) - あゆさん» こちらこそお読みいただいてありがとうございます。ドキドキしていただけるかは分かりませんが、続きもお楽しみいただければ幸いです! (2022年2月8日 0時) (レス) id: 7fa6a761c1 (このIDを非表示/違反報告)
叢雲(プロフ) - 瑠々花さん» ご覧いただいてありがとうございます。なんだか不穏な空気が流れてましたね。続きもお楽しみいただければと思います(^-^) (2022年2月8日 0時) (レス) id: 7fa6a761c1 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - こんばんは。更新ありがとうございます。転の展開ですね〜!若さとか勢いとか、どう転がっていくのか…。ドキドキしながら、楽しみに待たせていただきます。 (2022年2月8日 0時) (レス) id: b6bdc3d8d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:叢雲 | 作成日時:2021年9月22日 23時