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8:00 a.m. ページ26

*





年下のカレシが出来てしまった・・・。




若くて、がむしゃらで、目が離せなくて、
だけどこっちの気持ちいい場所を必死に探ってくるような




『Aさん、かわいい』




私の指をぺろっと舐めながら、
向けられた視線はしっかりと男の人だった。




アンバランスの中にある絶妙なバランス。
少年みたいな笑顔に纏わせる色っぽさ。




散々好きだの付き合ってだの言われてきたけど、
逆にこっちが嵌まってしまいそう。




・・・若い、よね。




改めて、
今更だけど。


隣で眠る洋平くんを見てそう思う。




男の人だからツルツルスベスベってわけにはいかないけど、確かまだ20代後半・・・。


肌は私よりハリがあるような気がするし、
首筋にはほんの少しだけ あどけなさが残る。




ずっと夢を追いかけてきたせいなのかな?
洋平くんは特に同年代の子より少年っぽさが残っているような気がした。




無防備に眠る姿から覗かせる
いつも前髪に隠されていた眉毛は意外と凛々しくて、
閉じた目蓋から延びるまつげは長くて色濃くて。




じーっと寝顔を見つめていたら、
突然バチッと目が合って驚いた。




「・・・っ!」

「おはよ」

「、、、おは、よう」

「Aさん、ずっと俺のこと見てたの?」




ニタニタと顔を緩ませながら
そんなことを聞いてくる。




気付かれてしまった私は、
恥ずかしくていたたまれなくて顔を手で覆った。




「いつから気付いてたの?」

「普通に今?なんか視線を感じたから」

「寝ながら?」

「うん、なんとなくだけど」

「洋平くん、そういうとこ鋭いよね?」

「あー、そうかもね。昔から直感は働く方だから。
・・・てか、それくらいでそんなに恥ずかしがる必要ある?」




いつまでも顔を隠し続ける私の手を剥がそうと、
洋平くんが両手首を掴んできた。





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叢雲(プロフ) - 吉野さん» 楽しみにしていただいてありがとうございます。お疲れな彼女を甘やかしてあげる洋平さんでしたー。雰囲気が最高と言っていただけて嬉しいです。続きもお楽しみいただければと思います(^-^) (2022年2月24日 0時) (レス) id: 7fa6a761c1 (このIDを非表示/違反報告)
吉野 - 更新楽しみに待っていましたε=ε=(ノ≧∇≦)ノ洋平さん と主人公さんの雰囲気がとっても最高です(≧∇≦)b続きが益々楽しみになりました( ´艸`)身体に気をつけて毎日を楽しくお過ごし下さいませ(^_^)ゞ (2022年2月22日 22時) (レス) @page48 id: 39e224bf48 (このIDを非表示/違反報告)
叢雲(プロフ) - あゆさん» こちらこそお読みいただいてありがとうございます。ドキドキしていただけるかは分かりませんが、続きもお楽しみいただければ幸いです! (2022年2月8日 0時) (レス) id: 7fa6a761c1 (このIDを非表示/違反報告)
叢雲(プロフ) - 瑠々花さん» ご覧いただいてありがとうございます。なんだか不穏な空気が流れてましたね。続きもお楽しみいただければと思います(^-^) (2022年2月8日 0時) (レス) id: 7fa6a761c1 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - こんばんは。更新ありがとうございます。転の展開ですね〜!若さとか勢いとか、どう転がっていくのか…。ドキドキしながら、楽しみに待たせていただきます。 (2022年2月8日 0時) (レス) id: b6bdc3d8d4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:叢雲 | 作成日時:2021年9月22日 23時

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