27 ※魅力 ページ31
煉獄視点
刀を納め彼女たちを見る
「うむ、これで全てか」
「炎柱様！ありがとうございました！」
駆け寄る隊員の傷を見たが命には関わりそうにないな
「稀血の君は人一倍気をつけなさい、傷が深いようだ この後胡蝶屋敷に行くといい」
「はい！ありがとうございます！」
橘川少女を見ると驚いた顔をしている
髪は乱れ襟元は崩れている
「……橘川少女」
「え…はい！」
「襟元を正すといい！」
年頃の娘だからな！困るだろう！
「すみません！」
彼女が直している間に距離を詰めた
「煉獄さ！？……すみません…炎柱様…」
む…？炎柱様…？
何故だ？先程は煉獄さんと呼んでいたはずだった
「君も中々の戦いぶりだった、ゆっくり休むといい！」
あぁ、そうか柱とわかってしまったからか
「助けてくれてありがとう！」
隊員が彼女に礼を言っていた
「いえ…私は……」
彼女も少し千寿郎に似ている…
もう一人とも似ていたが…
「あの…」
橘川少女が顔を上げている
そういえばずっと撫でていたな
俺は手を下ろして刀の向きを整える
「あぁすまない、俺は藤屋敷に戻るが君は？」
「私も戻ります…」
「そうか、では一緒に向かおう」
「はい…」
一歩後ろを歩く橘川少女
あの時より距離があいてしまったな
「橘川少女」
「なんでしょう、炎柱様」
しかし…どうにもな
「その呼び方についてだが」
さすがに驚くだろうか
「先程通り煉獄で構わない」
橘川少女がしばらく慌てて言葉を発する
「しかし…失礼に」
「あたらない、俺が許可をしている、問題はないだろう」
門下生や柱以外は俺のことを炎柱と呼ぶ
それは上下関係には必要なことだ
しかし橘川少女の煉獄さんは心地が良かった
ほんの少し親方様のような高揚感がある
気のせいだろうがな
屋敷に戻ると橘川少女が勢いよく振り向く
「今日はありがとうございました」
「うむ、問題ない」
下げられた頭
下に流れる髪
ん…？
「結い紐はどうした」
少女の結い紐
青と白の結い紐がない
「結い紐…？」
少女が髪に手を伸ばし一通り撫でる
「あれ……あ」
少女の指に引っかかっていたのは青の糸
「切れちゃい…ましたね」
困ったように笑う少女に目が離せなくなった
可笑しいな…
不思議と目が離せない
「それでは…おやすみなさい…」
もう一度橘川少女が頭を下げる
「あぁ、君もよく寝るように」
やはり目が離せない_____
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ルナイト☆(プロフ) - みんみさん» コメントありがとうございます！コメ内容の嬉しさに私は空を飛べそうです！頑張らせていただきます！ (2021年1月11日 20時) (
レス) id: f41e96a315 (このIDを非表示/違反報告)
みんみ(プロフ) - こんにちは！コメント失礼します。煉獄さんが好きすぎて一気に読んでしまいました^ - ^煉獄さんの登場楽しみにしてますっ！！ (2021年1月11日 13時) (レス) id: 51bdc8dd02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルナイト☆ | 作者ホームページ：
作成日時：2020年11月6日 16時
