検索窓
今日:11 hit、昨日:1 hit、合計:11,480 hit

13 帰り道 ページ15

「おはなしは済みましたか?」

赤い布が机から退かされ玉鋼が現れる

「では、こちらから玉鋼を選んでくださいませ」

こんなにあるの…?

選べって…

「…」

みんなまだ手に取ってない

そして、炭治郎が前にでて玉鋼を取る

それに後追いするように私も選んだ

「では、後ほど」

私は先程の女の子がどうしても気になる

髪、痛かったろうに…

「すみません」

ふと後ろから声をかけられる

振り返れば先程の双子が立っていた

「なんでしょう…」

「先程は大変助かりました、感謝します」

女の子のほうが頭を下げる

「あっ、いやいや!…どういたしまして…あの…髪は…」

「私のことについてはご安心ください」

「鬼狩り様のご武運をお祈りいたします」

男の子の方もゆっくりと頭を下げた

頭下げてもらうの…申し訳が…

「ありがとう…ございまする…」

スススッと私も膝を床につけてお辞儀した

「し…失礼します!」

弾かれたように立ち上がり足速に逃げてしまった

あの二人なんかすごいオーラ!?






そのあとは炭治郎と二人で帰る

「……」

「…」

お互い無言のままだ

「…あの…さ、炭治郎」

「…ん?」

声をかければ炭治郎は相変わらずな笑顔を向ける

「妹さん、鬼なの…?」

まだ確認していなかったことを聞いてみる

これから一緒に行動するなら知っておかないとならない

炭治郎が足を止めてしまう

「……あぁ」

わずかな間が空き炭治郎が困った顔で答える

「…そっか…」

どうやら嫌な思い出を引っ張り出してしまったようだった

「教えてくれてありがとう」

「あぁ……」



歩き続けていると炭治郎は途中で木の棒を杖にして歩き出す

相当…堪えたんだろうな

途中で炭治郎が倒れた

「炭治郎!?」

「……大丈…夫だ…」

また起き上がる炭治郎の肩を支える

「…」

まだ体力ならある

「炭治郎、ごめん」

「え…?」

腕を突然引っ張り肩に炭治郎を担ぐ

木の棒は片手に持ち足を進める

「A…?なにして…るんだ…おれは…だいじょ…ぶだ…」

「炭治郎、鱗滝さんと禰豆子さんと話す力残しておいた方がいいよ」

ゆっくりと歩く

「それに、私まだ興奮が収まってないから、このくらいさせて」

そういいまた視線をしっかり上げた

「…ぁ…ぁ…あり…が…」

そのまま炭治郎は力が抜けてしまった









鱗滝さんの家まで着き炭治郎をおろす

「ごめん…限界…」

「本当にすまない…」

やっと帰ってこれた……

14 目覚めと再会→←12 生き残った者



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (20 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
51人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ルナイト☆(プロフ) - みんみさん» コメントありがとうございます!コメ内容の嬉しさに私は空を飛べそうです!頑張らせていただきます! (2021年1月11日 20時) (レス) id: f41e96a315 (このIDを非表示/違反報告)
みんみ(プロフ) - こんにちは!コメント失礼します。煉獄さんが好きすぎて一気に読んでしまいました^ - ^煉獄さんの登場楽しみにしてますっ!! (2021年1月11日 13時) (レス) id: 51bdc8dd02 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ルナイト☆ | 作者ホームページ:   
作成日時:2020年11月6日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。