無個性でもヴィランになれますか Part2【死柄木弔】 (ページ20)

今日:3 hit、昨日:7 hit、合計:7,861 hit

70 ページ20

ー五年前ー

「ママ！ただいま」

母「おかえり、A
あら？また怪我したの？
全く…この子は、こっちへいらっしゃい」

ママはそう言って手をかざすと、そこがピカっとひかり傷があったところも元通りになった

「すごーい！やっぱりママの魔法はすごいね！」

ママの個性は【等価交換】

名前の通り価格や価値の等しい物どうしを交換することだ

でも、幼きAには怪我をした時すぐ元通りになる魔法だと勘違いしていた

自らが犠牲になることを知らずに、ママ自身の体がむしばまれるたこととは知らずに………

・
・
・
・
・

「や、め……！！」

記憶「シーここからだよ。プロローグは」

・
・
・
・
・
・
・

父「お、帰っていたのかA」

「ただいまー」

父「あぁ、おかえり。今日は久しぶりの休みだからな。出かけようか……ん。」

パパの携帯がなった

『オールマイト！こちら警察です！ヴィランが街を…＿＿』

パパは平和の象徴と言われるくらいの有名なヒーローだから、休みなんてないのだ

父「むむ、…A」

「大丈夫よパパ。行ってきて！それで街を救ってね！｣

父「すぐに帰ってくる！」

そう言ってすぐに走っていった

母「あらあら、それまで買い物してましょうか」

「やったーママとおデートだー♡」

その後悲劇は起る

壊れた建物、燃え盛る炎

瓦礫に埋もれる人、血を流す人

｢ママ！！！ママ起きてよ！｣

倒れるママを揺さぶる私

｢なんで………こんな時にヒーロー(パパ)はいないの……………｣

あれにはその続きがあった

切り取られた記憶を少しづつ繋げていく

壊れた建物、燃え盛る炎

瓦礫に埋もれる人、血を流す人

そして、

倒れた私

母「A！A！しっかりして！お願い！目を開けて！」

「ま…………マ」

母「大丈夫よ！大丈夫！私がいるから、死なないで！」

ママそう言って手をかざす

私の傷が消えていく代わりに、ママの傷が増えていく

「ま…まやめ……て、なん……で」

母「大丈夫…よ。パパがすぐ来てくれるから、」

バタッと倒れるママ

｢ママ！！！？ママ起きてよ！｣

倒れるママを揺さぶる私

｢なんで………こんな時にヒーロー(パパ)はいないの……………｣

なんで、ママの魔法は全てを元通りにするんじゃなかったの……？なんでママが倒れてるの………？

「パパ……早く来てよ………」