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「だって必死だから…別に嫌だと今まで思ってなかったし」
まさかの言葉だ、ずっとずっと後悔していたことだった。
負の遺産…なんて言っても過言じゃないくらい
「…え? 」
ビックリして目を見開いて聞くと
「え? 」
なんて半笑いで聞き返してくるA
「嫌じゃなかったの? 」
「そうですけど…? 」
そんなこと言っちゃだめだよ
俺がすぐに調子にのる性格なの知ってるでしょ
それともわざと俺のこと挑発してるの?
「調子乗ってまたキスしちゃうよ? 」
まだ引き返せるから、違うって言ってほしい
そうじゃないともうこの湧き出た気持ちと衝動を抑えることはできないんだ
「ご勝手に、てかしたいんですか、逆に」
…多分俺はバカだと思う、いや自分がバカなのは承知の上だった
もうその言葉を聞いた時には俺の中に溜まった想いを貯めてある浴槽の栓は抜けていて
顔をゆっくりとAの顔に近づけていた
浅はかなのはわかってるよ。
Aの顔をじっと見つめると、以前のあの日のようにキスになれた妖艶な明かりに照らされた大人っぽいAなんかいなくて
薄暗い街灯に右サイドだけ照らされて、ぎゅっと目を瞑りまるで少女のように…いや、少女か
その姿を見たら、さっきまでの気持ちは嘘のように音を消した
そう、あの時のように簡単にそんな行為をできなかった
なんでかって、そんなの簡単だった
本気になってしまったから
この関係を壊したくないんだ、壊すのが怖いんだ
もし、Aが嫌だって思っていたら。
もし、俺の歯止めが利かなかったら。
最悪な事態を招くくらいなら俺はいい奴としてこの子の横にいたい
俺は栓を、もう一度つける。
「なーんてな」
頭をポンと叩いて帰るぞって手を引いた
ぎゅっとつむっていた目を開けて、ぽけっとして俺の方を見るAはどんな思いをしてるんだろう
なんだ、しないのか
くらいなのかな
そりゃそうだろうな
Aの好きな奴は俺なんかじゃないんだから。
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oss.2(プロフ) - ゆきさん» コメントありがとうございます!そのようにいっていただけてとても嬉しいです(^^)これからもキュンキュンをお届けしてまいります! (2018年5月4日 1時) (レス) id: e9a15ad6af (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - え?面白すぎじゃ?きゅんきゅんギュンギュンが止まらないです笑笑切なくてほんとに(´;ω;)こういうの大好きです!こんな面白いものかけるなんて尊敬します、ほんとに!ほんとにすごいです!!!!!!応援してます!れっつら続編(*-∀-*) (2018年2月24日 20時) (レス) id: 79b287e614 (このIDを非表示/違反報告)
oss.2(プロフ) - ともさん» 更新遅れてしまい申し訳ありません(;o;)嬉しいお言葉ありがとうございます!なかなかのろのろ更新になってしまっていますが頑張ります! (2017年10月21日 18時) (レス) id: e9a15ad6af (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 今小説の中で一番楽しみにしている小説です ! これからも楽しみに読ませてもらいます!更新頑張ってください! (2017年10月13日 6時) (レス) id: b961383d01 (このIDを非表示/違反報告)
ぽてと(プロフ) - oss.2さん» 楽しくてついしちゃいました(*ノω・*)応援してます! (2017年10月11日 0時) (レス) id: 76791969c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:oss_2 | 作成日時:2017年9月14日 0時