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「おいしかった〜! 」
いつもなら絶対に行かないようなオシャレなイタリアンレストランに三木さんと行き、楽しく食事の時間を過ごした
「食べすぎてお腹弾けそうです」
「俺も…」
メインで食べたスパゲティの量が意外にも多くて三木さんが残した分も食べると腹はパンパンだった
俺も三木さんも心なしかワインによって顔がほんのり赤い
三木さんの溢れ出る色気にこのままつかってしまおう
そうすれば少しは気が晴れる、はず
店を出て、BARに入ろうかと道を歩いていると小さな石につまづいて三木さんが少しコケた
ぐらつく彼女の手をもって支えると単純ながら少しどきっとした
「わ、大丈夫ですか?」
「ごめんなさい、慣れないヒールで…」
足を見ると本当にほんの少しだけ、擦りむいた跡があった
「絆創膏…ないですよね? 」
「あー…すいませんさすがに」
ポケットを漁るが俺のポケットにはくしゃくしゃのレシートしか入っていなかった、当たり前だ。
そう答えると一瞬顔を曇らせたかと思えば視線を近くのコンビニへズラす三木さん
あ、買ってこいってことか
「絆創膏俺コンビニ行って買ってきます」
近くのコンビニに駆け込んで絆創膏を買って、三木さんの足に貼ってあげると満足そうに微笑んでいた
こういう時に本性って現れるよなぁなんて考えながらまた三木さんと歩く
Aだったら…心配させまいと隠すだろうか
そんな姿がすぐ頭に浮かんだ
いやいや、いまAは関係ないだろう
BARへ行くと行っていたはずなのに気づけば明るく照らされた繁華街に2人で来ていた
「その…足、挫いたから休憩したいな、なんて」
元からハニー声だったが女はここまで色気で声を変えれるものなのだろうか。
腕をギュッと掴まれて胸がぐっとなる
さぁ、1発遊んであげましょうか
そう思った時だった
「こら、君。ここでなにしてる? 」
声に気づいて振り返ると、制服を身にまとったあどけない高校生が警察官に補導されていた
あ、あの制服、Aと同じだ
そう思った瞬間
「てつやさん」
Aの声が勝手に脳内で再生された
「いかないで」
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oss.2(プロフ) - ゆきさん» コメントありがとうございます!そのようにいっていただけてとても嬉しいです(^^)これからもキュンキュンをお届けしてまいります! (2018年5月4日 1時) (レス) id: e9a15ad6af (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - え?面白すぎじゃ?きゅんきゅんギュンギュンが止まらないです笑笑切なくてほんとに(´;ω;)こういうの大好きです!こんな面白いものかけるなんて尊敬します、ほんとに!ほんとにすごいです!!!!!!応援してます!れっつら続編(*-∀-*) (2018年2月24日 20時) (レス) id: 79b287e614 (このIDを非表示/違反報告)
oss.2(プロフ) - ともさん» 更新遅れてしまい申し訳ありません(;o;)嬉しいお言葉ありがとうございます!なかなかのろのろ更新になってしまっていますが頑張ります! (2017年10月21日 18時) (レス) id: e9a15ad6af (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 今小説の中で一番楽しみにしている小説です ! これからも楽しみに読ませてもらいます!更新頑張ってください! (2017年10月13日 6時) (レス) id: b961383d01 (このIDを非表示/違反報告)
ぽてと(プロフ) - oss.2さん» 楽しくてついしちゃいました(*ノω・*)応援してます! (2017年10月11日 0時) (レス) id: 76791969c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:oss_2 | 作成日時:2017年9月14日 0時