(42)' ページ42
.
それもコンビニではなくたまたま居合わせた電車の中でのことだった
「あー、今日は無理なんで後日どうですか? 」
なんて、俺からも仕掛けてみるとすぐに乗ってきた、軽い女だなぁ落とし甲斐がない
高嶺の花は高嶺だからこそ価値があるというのに
その時点で俺の三木さんへの気持ちはかなり鎮火してしまった
悪女だと知った時は割と、そういう人をひれ伏せさせるのもありかな、なんて謎の気持ちにかられてはいたものの
ここまですんなりだとつまらないものだ
それに加えて監視していたSNSでは
「有名YouTuber食っちゃおうかな」
などの大口叩いたツイートが増えていて、下に見られている感じがして腹が立ってたまらなかった
「ヤリ捨てしてやろうかこんにゃろめ!」
携帯を放り投げて畳に倒れこんでいると携帯を拾い上げたとしみつが
「あーあ、お前やめとけこの手の女」
と忠告をしてくる
その顔はしかめっ面で、まさに頑固オヤジ。
「腹立たん?としみつでもそうするしょ?」
「いやこれみるからにやばいのバックにいるから絶対だめでしょ、てつややめとけって」
としっかりと説得されてしまった
「そうだよてっちゃん、好きな子いるんだからそんなのに振り回されちゃダメダメ」
と横から虫さんまで俺に言ってくるもんで、全くどこから俺の好きな人情報手に入れたの?
「え、なに? てつや好きな子いんの?」
「としみつ気づいてなかったの? 」
向こうで勝手にきゃっきゃきゃっきゃと盛り上がるとしみつと虫さん。
その時の俺は仕方なしに2人の忠告は飲み込むは飲み込んで、流れで考えようと思っていた
なのに
「…行かないで」
小さい口がそう動いたのを俺は見逃さなかった
「え?」
「…なんてね、楽しんできてください!でもくれぐれもコトが終わった後に寝ちゃったりしないですぐ帰ってきてくださいね」
そのセリフを聞いた瞬間、Aも三木さんの何かを知っていることがわかった
警告してくれてる?
わかってる、警告だってことくらい。
でも好きな子に「行かないで」なんて言われたら
期待しない男がどこにいるというんだろうか。
いやいやまてよ、今俺はこの子へのあふれんばかりのこの気持ちを鎮めるために三木さんと、って考えてるんだ
流されてどうする、俺は絶対にするんだ、と考えて考えて当日になっても
Aの顔が頭から離れることはなかった。
292人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「YouTuber」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
oss.2(プロフ) - ゆきさん» コメントありがとうございます!そのようにいっていただけてとても嬉しいです(^^)これからもキュンキュンをお届けしてまいります! (2018年5月4日 1時) (レス) id: e9a15ad6af (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - え?面白すぎじゃ?きゅんきゅんギュンギュンが止まらないです笑笑切なくてほんとに(´;ω;)こういうの大好きです!こんな面白いものかけるなんて尊敬します、ほんとに!ほんとにすごいです!!!!!!応援してます!れっつら続編(*-∀-*) (2018年2月24日 20時) (レス) id: 79b287e614 (このIDを非表示/違反報告)
oss.2(プロフ) - ともさん» 更新遅れてしまい申し訳ありません(;o;)嬉しいお言葉ありがとうございます!なかなかのろのろ更新になってしまっていますが頑張ります! (2017年10月21日 18時) (レス) id: e9a15ad6af (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 今小説の中で一番楽しみにしている小説です ! これからも楽しみに読ませてもらいます!更新頑張ってください! (2017年10月13日 6時) (レス) id: b961383d01 (このIDを非表示/違反報告)
ぽてと(プロフ) - oss.2さん» 楽しくてついしちゃいました(*ノω・*)応援してます! (2017年10月11日 0時) (レス) id: 76791969c4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:oss_2 | 作成日時:2017年9月14日 0時