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海外に旅立つために一旦東京を経由して一泊することになり、もう残すところ愛知で過ごす時間も3日となった
「あのさA。明日隣町で祭りがあるんだけど、この前は一緒に回れなかったし2人でいかない？」
りょうくんからのお誘いにもちろん私は行くと答えた
気づけば夏は早足で私の横をかけていたらしく、もう秋がすぐそこに迫っていた
この夏で、どれだけりょうくんと過ごしたのだろう
最初からどこかであったことのあるような錯覚に陥ったのはりょうくんだけだった。
出会った時からこの人は「安心できる人」と素直に私は感じていた
実際側にいると安心する。
だからと言って安心してお互いの全てを見せているわけじゃないけど、そんな見えない部分を知りたいという気持ちがきっと彼に私の気持ちを持っていかれている
「俺、本気だからね」
あの日から意識をしなかった日なんてない。
最初はからかわれてるのかもしれない、なんて疑心暗鬼になっていた自分も少しだけいたけどそれはすぐに晴れた
そう、りょうくんの優しさで。
この人は私をそんな嘘で揺さぶろうとはしない
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夏祭りの日になって、私たちは一緒に浴衣で隣町まで電車に乗って行くことに。
「やっぱりその浴衣似合うね」
「そうかなぁ、りょうくんも似合うけどね」
「照れるなぁ」
いつも通りニコニコと笑う貴方
この時間が止まらなければいいのに。
そうとさえ思う
会場に着けば、前に東海メンバーと行ったお祭りほど大きくはないがそれでも大盛況のようで人がぎゅーぎゅーと押し合っていた
「Aはなにが食べたい？」
「私は絶対に焼きイカとりんご飴は食べたい」
「渋いなぁ、俺はハリケーンポテト」
「わ！私も食べたい」
じゃあ行くか、と手を出すりょうくん。
素直に手を重ねれば優しく握られる
人混みにはいれば人で溢れていて私たちは手を繋いでいてもはぐれてしまいそうな波の強さ
「ちょ、りょうくん」
声を出すとそれに気づいたりょうくんが
「こっちの方がいいね」
と私の手をりょうくんの腕に掴ませた
さすがに近すぎて、でも嬉しくて、顔が緩む私
それからずっと、屋台で物を買った後も必ず腕を組む私たち
幸せではちきれそうとはこのことかな。
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oss.2(プロフ) - りょーかさん» 初期から読んでくださってたんですね(;_;)長々と続きましたが最後までご覧になってくださってありがとうございました。暖かいお言葉をいただけて嬉しいです！ (2017年9月11日 22時) (
レス) id: e9a15ad6af (このIDを非表示/違反報告)
りょーか(プロフ) - 完結おめでとうございます！ルート分岐する前からずーーーっと読んでました！！てつや、としくんの作品も読ませていただきました。読みながらニヤニヤが止まりません笑笑新作楽しみにしています！お疲れ様でした！ (2017年9月11日 22時) (レス) id: 893f196d81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：oss_2 | 作成日時：2017年8月20日 20時
