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それから月日が経ち、最後の大会になった。
その間の大会や記録会は何度もあったけど、毎度彼女の姿は探しても見当たらなかった
今回は最後だから、居ますように
今度こそ一位の姿を見せたい
そう信じて会場について周りを見渡す
周りをぐるりと一周見渡しても君の姿はなかった
俺の種目になり、もう一度周りを見渡す。
’選手一人一人のことよく見て撮って…'
その一言をハッと思い出して一眼レフカメラを探せば、1人だけカメラを構える女の子がいた
あの子だ
そう気づいた時にはもう次は自分の順
勝たなきゃ
そう心に強く思い、スタートした
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結果は1位。しかも自己ベスト。俺は天才か、とすら思った
愛の力とか言ったらベタすぎて気持ち悪いかな。
でも彼女に一位を見せたい一心で走り抜いた結果であることは事実だ。
大会が終わり、ぞろぞろと選手が帰り出す中君の姿を見つけた
「あの！！」
抑えきれずに声をかければ君は振り返って俺に気づく
「あ！久しぶりだね！1位おめでとう。怪我治ったんだね」
あの時と変わらない満面の笑みで俺に祝福の言葉をかけてくれる君。
「君が背中押してくれたからだよ。」
そう返しても、そんなことないよ、と謙虚な君はどこまで優しい人間なんだろうか。
「名前…聞いてもいいかな？」
「前にお互い話してなかったよね、私は佐藤Aです、りょうくんだよね？」
俺の名前を知っててびっくりした、まぁそうか、応援の声やアナウンスの声で名前はわかっているよね
「そう、どこの高校なの？前に聞き忘れてて」
「私はとなりの◯△高校」
だから見かけたことのない顔だったんだな。
もっと君を知りたい、もっと話したい
そう思ってまた声をかけようとした時
「おーーいりょう！ミーティングはじまるぞー！」
後ろから部員に声をかけられる
「あ、ごめん今行く」
もう一度君の方に向き直るといってらっしゃい、と手を振られた
「ありがとう、気をつけて帰ってね」
声をかければ君もありがとう、と返してくれた。そのまま俺は部員の元へ走る。
そしてもう、高校生活の中、君に出会うことはなかった
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oss.2(プロフ) - りょーかさん» 初期から読んでくださってたんですね(;_;)長々と続きましたが最後までご覧になってくださってありがとうございました。暖かいお言葉をいただけて嬉しいです！ (2017年9月11日 22時) (
レス) id: e9a15ad6af (このIDを非表示/違反報告)
りょーか(プロフ) - 完結おめでとうございます！ルート分岐する前からずーーーっと読んでました！！てつや、としくんの作品も読ませていただきました。読みながらニヤニヤが止まりません笑笑新作楽しみにしています！お疲れ様でした！ (2017年9月11日 22時) (レス) id: 893f196d81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：oss_2 | 作成日時：2017年8月20日 20時
