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カシャッ
音にびっくりして横を向けば笑顔で私たちの写真を撮る李さんと、ニヤニヤしながらこちらを見つめるてつや達
「え、どういうこと? 」
私がりょうくんに聞くとりょうくんもよくわからないと笑って答えて来た
「実は俺らグルなんです」
てつやが李さんと肩を組んでピースしてくる
「どういうこと?」
「りょうとAにクリスマスプレゼントってことで会わせてあげたくて、李さんに連絡とって協力してもらったのさ」
『Aさんの素敵な写真たくさん撮れました』
通りでおかしいと思った。
びっくりしてあんぐりとしているとケラケラとみんなに笑われた
「…ありがとう…」
「本当ありがとう」
りょうくんと一緒にお礼をすると「じゃ、この後は若い者たちだけで」と早々に何処かへ行ってしまう4人
寒空の下公園に残された私とりょうくん
「とりあえず、家くる?」
「そうしたいかも」
2人で私の家に向かって歩く
ふと横を見ればりょうくんの首元には私が富永くんを通してプレゼントしたマフラーがしっかりと巻かれていた
ちゃんとつけてくれてるんだ
嬉しくなってブラブラと下がる手を繋いだらぎゅっと握り返してくれた
家に着いて温かいお湯を注いで落としたブレンドコーヒーを出す
ダイニングテーブルで改めて向かい合うとなんだかお互い気まずくてしばらく沈黙が続いた
時計の秒針の音が響く部屋
「あのさ」
「ん?」
「その、疑ってごめんなさい」
怖くて視線を合わせられなくて、りょうくんの顔じゃなくてマグカップを見てた
「いいんだよ、俺が誤解招くことしたのが悪いし」
「違うの、信じてなかった私が悪いの」
「いーから」
「でも…」
「顔上げて」
視線をりょうくんの方にあげると、私が想像していた怖いりょうくんではなくて、少し微笑んで細くなった目で私を見ていた
なんだかそれにホッとして気づいたらまた涙が出て来た
「も〜、Aは泣き虫すぎるね」
ダイニングテーブルに乗り出して私の涙を拭きながら笑って言われた
「泣き止まないとキスしてあげないよ?」
「…泣き止む」
「素直でよろしい」
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oss.2(プロフ) - りょーかさん» 初期から読んでくださってたんですね(;_;)長々と続きましたが最後までご覧になってくださってありがとうございました。暖かいお言葉をいただけて嬉しいです! (2017年9月11日 22時) (レス) id: e9a15ad6af (このIDを非表示/違反報告)
りょーか(プロフ) - 完結おめでとうございます!ルート分岐する前からずーーーっと読んでました!!てつや、としくんの作品も読ませていただきました。読みながらニヤニヤが止まりません笑笑新作楽しみにしています!お疲れ様でした! (2017年9月11日 22時) (レス) id: 893f196d81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:oss_2 | 作成日時:2017年8月20日 20時