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クリスマス当日。
李さんと待ち合わせをしてイベント会場へ向かう
『ちゃんとしたところなのでそれなりのおめかし、してきてくださいよ!』
あの後そう言われたのでとりあえず、普段よりはよそ行きの格好をしてきた
可愛らしいスカートはもう似合わない年齢、勝手に自分にそう決めつけてしばらく履いていなかったけれど今日くらいいいか、とボルドーのレースのワンピースを着てきた
まぁおめかししたところでコートで全て隠れちゃうんだけど。
寒い道を歩いていると、李さんがこう言い始めた
『僕、寒がりなんですよね』
「そうなの?大丈夫?」
『トイレ、近くなります』
「いやわからなくはない」
『少し、トイレしていきたいのでちょっとそこの公園で待っててもらえますか?』
「いや、一緒にお店いくよ、寒いし」
『ダメ!公園で待っててください!絶対!』
なぜか公園で待つことを推されてしまい、仕方なく言われるがまま公園へと向かう
李さん謎なところ多いからなー
お店からそう離れていない公園へと向かうと近くにあったベンチに腰掛ける
今日はクリスマスだというのに、仕事に追われて仕事に追われてとまったく楽しかない。
せっかく恋人ができたというのに一緒に過ごせないクリスマスは意味がないも同然
-きっと今頃、イベントで他の女の子にちやほやされてるんだろうな
嫉妬という名の針が胸をちくりと刺す
前にYouTubeでみたけれど、ファンとの交流会は意外にもやりたい放題。
キスやらハグやらを迫るファンはたくさんいる
それに…
あのツイートが本当だったら、可愛いふわふわの女の子と一緒にいるのかな
「私のりょうくん」いくらそう考えてもそんな自信はどんどん薄れて行く
あの大きな手や唇や視線が他の女の人へ向くのは嫌だ
日本へ行けたらなー…
ただひたすらそう思う
ただ帰れたところであなたが他の女の人と居たら。
そう考えると帰ることさえ躊躇してしまう
もう、私の帰る場所はないのかな
涙腺が緩くなってしまった私の目からポロポロと涙が溢れる
李さんに見られたらいけない必死に涙をこらえようと空を見上げると
目の前に色とりどりの花束がいきなり現れた
「え…」
「メリークリスマス、だよ」
その声は会いたくても会えなかった、愛しいあなたの声だった
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oss.2(プロフ) - りょーかさん» 初期から読んでくださってたんですね(;_;)長々と続きましたが最後までご覧になってくださってありがとうございました。暖かいお言葉をいただけて嬉しいです! (2017年9月11日 22時) (レス) id: e9a15ad6af (このIDを非表示/違反報告)
りょーか(プロフ) - 完結おめでとうございます!ルート分岐する前からずーーーっと読んでました!!てつや、としくんの作品も読ませていただきました。読みながらニヤニヤが止まりません笑笑新作楽しみにしています!お疲れ様でした! (2017年9月11日 22時) (レス) id: 893f196d81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:oss_2 | 作成日時:2017年8月20日 20時