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冬は深まり私の口から放たれた息は一瞬で白くなり消えてゆく
「さむ〜〜」
『寒いですね、Aは冬は好きですか? 』
「好き、冬は無条件で恋人にくっつけるでしょ? それに、クリスマスがあるから」
『意外と子供っぽい一面もあるんだね』
私を小馬鹿にするのは仕事の同僚の李さん、私の1つ年下で彼もまたアメリカで頑張る中国人のカメラマン
『Aの彼氏はクリスマス、会いますか? 』
「いーえ、私はその前の日に◯◯◯の撮影があるし、彼も向こうでイベントがあるから忙しいみたい」
『さみしいですね』
「そうだね」
'寂しい'
その言葉を口にすると寂しさが増してしまう気がして私はなるべく避けていた
会えないのはお互い忙しいから、きっとそのうちあえる。
そう自分に言い聞かせて数ヶ月、私の心は季節とともに冷え切ってしまっていた
あーあ、りょうくんに会いたいよ
りょうくんは私のあげたマフラーをつけて寒さをしのいでくれているのかな
私は安いアウトレットで買ったマフラーで冬を越すよ
『あーA?実はお願いがあるんです』
「なに?」
『◯▷という場所で毎年クリスマスイベントがあるらしいんですが、写真を撮りにクリスマスの日についてきてくれませんか?』
「まぁ暇だし全然いいよ?」
『ありがとう』
クリスマスの日に別の男の人といるなんてりょうくん怒るかな?
でもお仕事だから大丈夫だよね
空を見上げると鳥が1匹こちらを見ていた
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oss.2(プロフ) - りょーかさん» 初期から読んでくださってたんですね(;_;)長々と続きましたが最後までご覧になってくださってありがとうございました。暖かいお言葉をいただけて嬉しいです! (2017年9月11日 22時) (レス) id: e9a15ad6af (このIDを非表示/違反報告)
りょーか(プロフ) - 完結おめでとうございます!ルート分岐する前からずーーーっと読んでました!!てつや、としくんの作品も読ませていただきました。読みながらニヤニヤが止まりません笑笑新作楽しみにしています!お疲れ様でした! (2017年9月11日 22時) (レス) id: 893f196d81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:oss_2 | 作成日時:2017年8月20日 20時