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それからかなりの間、進路や他のことで忙しくててつやの大会を見に行くことはなかった。
「最後だから！頼む！！」
てつやに頼まれて最後の大会だけ、写真を撮ることになった。頼まれなくても勝手に行くつもりだったけど。
それは成長を見つめてたから、なんてのもあるけど本音はきっと”彼”が気になっていたからかもしれない。
別に会えたところで話せるかもわからない、だけど怪我で復帰したところを撮りたいと思った
天候にも恵まれて予定通り大会は進む
あ、次だ
トラックには周りを見渡す貴方
誰を探しているんだろう、親かな、友達かな、もしかしたら彼女かな
そんなことを考えるとなんだか胸がもやっとした。
なんでモヤモヤしたかなんて当時の私はわからなくて、熱中症かなとか思ってて。
カメラを構えているとレンズ越しに貴方と目が合う
「頑張れ」
小さい声で呟いてひたすらシャッターを切る
大会が終わって帰ろうとしていたところを後ろから声をかけられた
「あの！！」
声に気づけば、それは私が会いたいと思ってた人だった
「あ！久しぶりだね！1位おめでとう。怪我治ったんだね」
元気になっていた彼を見て、ホッとした。
「君が背中押してくれたからだよ。」
わからない、わからないけど顔が熱くなった。胸がさっきの霧が晴れてドキドキした。
「そんなことない」
「名前…聞いてもいいかな？」
「前にお互い話してなかったよね、私は佐藤Aです、りょうくんだよね？」
「そう、どこの高校なの？前に聞き忘れてて」
「私はとなりの◯△高校」
私が、てつやくんと知り合いなんだ、だから今度よかったらゆっくりてつやくんも混じってお話しない？なんて声をかけようとしたら
「おーーいりょう！ミーティングはじまるぞー！」
「あ、ごめん今行く」
私はいってらっしゃい、と手を振って彼を送り出した
「ありがとう、気をつけて帰ってね」
そう言われて、別にミーティング終わるまで待ってようかな、なんて思っていたけど待ってるのは気持ち悪いかなぁ、と帰ることにした
てつやくんを通して、また会えるかな、くらいに考えてたから
でも実際はそんなことなくて。
東京の専門に進むことにした私は上京の準備や自分のコンテストに忙しくて彼に会うことはなかった
そのまま私の記憶の中の彼は、だんだんと薄れていった
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oss.2(プロフ) - りょーかさん» 初期から読んでくださってたんですね(;_;)長々と続きましたが最後までご覧になってくださってありがとうございました。暖かいお言葉をいただけて嬉しいです！ (2017年9月11日 22時) (
レス) id: e9a15ad6af (このIDを非表示/違反報告)
りょーか(プロフ) - 完結おめでとうございます！ルート分岐する前からずーーーっと読んでました！！てつや、としくんの作品も読ませていただきました。読みながらニヤニヤが止まりません笑笑新作楽しみにしています！お疲れ様でした！ (2017年9月11日 22時) (レス) id: 893f196d81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：oss_2 | 作成日時：2017年8月20日 20時
