§僕らはいつも§〜＊banbi＊ninoai＊〜

解決の裏側 A ページ8

雅紀side

リーダーからの思わぬ助言で
俺のもやもやは一気に解決！



テンションも上がって、さぁ〜どんどんのむぞぉ〜と
意気込んでたところに感謝感謝のリーダーからの思いもよらぬ
質問にまた悩みこむ。



告白…ね。



できるわけがない。

7、8年ずっと一緒にいて、ずっと親友として、仕事仲間として
やってきた相手に今更好きなんて…

それに、7、8年一緒にいたからわかる。

アイツの好きな人はきっと…
いや、絶対リーダーだ。

あいつの視線、言葉遣い、態度。

すべてから感じられる、他の人との違い。



そして、リーダーの好きな人もきっと…。



いま、目の前にいる人の…
俺の思いの人の、近い将来二人で笑っているであろうその絵を
壊すわけにはいかない。



何より、そうさせないための予防線として、
今このタイミングで、あんな質問をしたんだろう？

いつもボーっとしているリーダーでも本当は一番勘がいい。

だから、俺が相談した時点で…
いや、それよりもっと前から俺の好きな人について
気づいてたのかもしれない…。



ここまで、考えればいくら天然って言われる俺でも
さすがに、そんな図々しい行動に出るわけにはいかない。


それに、俺のメンタル自体もたないだろう。




そう考えると答えは一つ。




「告白なんかできないよ…
メンタル的にも、関係的にも…さ」




やっぱり、しちゃいけない恋だったんだ。

世間的にも、僕らの関係的にも…。




やっと深く立ち込めた濃い霧が晴れたと言うのに
また、今度はもっと深く濃い霧で塞ぎ込み

まるで最初から霧だけだったかのように
君への想いを消し去らなければならないなんて…



その、可愛い容姿からは想像できないような思いのうちを
薄く綺麗に貼り付けられてる笑みは語っていた。

結果と入口 A→←解決と… O

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す