§僕らはいつも§〜＊banbi＊ninoai＊〜

思い悩む…A ページ6

雅紀side

最近、ニノに対して話すときや、同じ空間にいるだけで、緊張に似た感情がわいた。

その感情は、日に日に大きくなっていく…。

何度考えたって、難しくて答えなんか
出てこない。

もやもやしながら、１ヶ月を過ごした。

その日の仕事終わりに、その事を相手の名前を出さずに、リーダーに相談した。

「相 葉ちゃんは、その人の事が好きなんだよ！だから、その人と居ると、緊張しちゃうんだよ、きっと。」

こくこくと頭を揺らしながら、やっとの状態で答えてくれるリーダー。

「でも、その人の事が好きは絶対にないの！」

そう、絶対に好きって言う感情を持っちゃいけたい人なんだ。

「なんで？相 葉ちゃんが勝手に思い込んでるだけだよ！」

「よく、マンガとかでもあるじゃん。
幼馴染みが、急に女らしく見えてきた！
みたいな？」

「それは…確かに、マンガとかではあるけど
俺の場合は………。」

「俺の場合は？」

俺の場合は、相手が男だなんて言えない。

「………」

「相 葉ちゃんが好きなのは男の子なの？」

「!！!な、なんで？！」

「だって、そのくらいの理由がなきゃおいらの意見否定しないでしょ？」

「………」

「はぁ�。相 葉ちゃんだけじゃないよ？
俺だってそうだもん。」

「えっ？どういう…。」

今の話の流からすれば、リーダーも男が好きって事だけど…。

「だから！俺の好きな人は男の子って
言ってんの！」

やっぱり、リーダーは男の子が好きなんだ。

「あっ！勘違いしないでね？俺がたまたま好きになったのが男の子ってだけで、男の子が好きってわけじゃないから。」

そんなリーダーの言葉に、自分の中でもやもやしてた感情が一気にはっきりした。

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