§僕らはいつも§〜＊banbi＊ninoai＊〜

経過 S ページ32

翔side

好きなんだと実感してからは、松潤と話すのはどうしても緊張してしまう。

ニノと松潤の抱擁を目撃してしまった時も、変に動揺してしまいバックを落とすという失態。

そして挙げ句の果てに、何が言いたいのかわからない言葉を繰り返して松潤に散らばった荷物の回収を手伝ってもらう始末。

楽屋で新聞読んでても、あの失態が後を引く。

智君がきて少し気持ちも落ち着いて、新聞の内容も入ってくるようになった。

それから少しして雅紀が動いた。

ニノを連れて楽屋を出て行く。

雅紀は行動に移すのが早い。

それに笑ってしまったら、松潤に不思議がられた。

そこから会話は続いたけど、やっぱり緊張してしまって、余計なことまで言ってしまった。

でも、まさか松潤に雅紀との関係が知られていたとは思わなかった。

そこからは、なんだか松潤も考え込んでいたから話は終わった。

そのまま新聞に集中していると、楽屋の外からニノと相 葉君の話し声が聞こえてきた。

最初はぼんやりとしていた会話の内容も、楽屋に近づくに連れはっきり聞こえてくる。

その内容は、なんだか最近の2人では考えられない位何時も通りの2人だった。

そんな様子から、2人が通じ合えたんだと思う。

そう考えるとなんだか嬉しくなって口元がニヤッとしてしまう。

それを隠すように、組んでいた足を逆に組み直した。

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