勇気と始まり2 M ページ31
煙たそうな顔でこちらに振り向いたニノ。
「なんですか?相 葉さん。」
「俺、ニノが好きだよ!」
考えるより先に、ニノへの想いが口をついて出る。
自分でもびっくりしたが、目の前のニノは固まってしまっている。
自分より驚いてる人を見ると、なんだか不思議と落ち着いてくる。
そしてようやく、状況を理解した。
いきなりなに言ってるんだ俺は。これじゃあ、本当に変な人になってしまう。
「冗談はやめてください。」
「冗談じゃない!本気だよ!ずっとニノのことが好きだった!」
変な人になるのはまだいい。俺の、ニノへの想いを否定されるのだけは嫌だった。
「じゃあ、なんで翔さんと付き合ってたんですか?ずっと好きだったくせして他の人と付き合ってたんですか?おかしいじゃないですか!その間俺がどんな思いでいたと…!」
いきなり口を抑えて、俯きだすニノ。
「それは、ニノを忘れるために協力し………え?どういうこと?」
「別に、関係ないですよ。」
「関係ないわけないよね?ねえ。どんな想いだったの?教えてよ。俺、知る権利あるよね?」
「……………」
「黙ってるなら、ニノは俺にヤキモチやいてたってことんするよ?ニノは俺のことが好きって勝手に解釈するよ?」
そう言った途端顔が真っ赤になり勢い良く顔を上げ俺を見る。
と思ったら横を向き、口を手で覆い言葉を発する。
「別に、勝手にして下さい。」
「本当!じゃあニノは俺のこと好きってことでしょ!じゃあ、恋人同士ってことだよね!ヤッター!」
「う、煩いです!とにかく楽屋に戻りますよ!遅くなるとスタッフさんに迷惑がかかります!」
はしゃぎまくる俺の手を真っ赤な顔で引っ張るニノ。
なんだか強引に話を進めてしまったけど、真っ赤なニノを見ると俺の読みは当たっているようなので、ついつい舞い上がってしまった。
楽屋に戻ったら、翔ちゃんに報告しよう!
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あゆか(プロフ) - 初めてコメントさせて頂きます!続き楽しみにしてます! (2019年1月5日 20時) (レス) id: ccb64c5c75 (このIDを非表示/違反報告)
山いちご(プロフ) - 紅竜霧斗さん» 返信遅くなってすみません(;´Д`)そーですよね!直しました!ご指摘ありがとうございます(^^)面白いと言って頂けて光栄です( ´∀`)少しずつでも更新して完結できるよう頑張るので、またぜひ読みに来てください! (2014年10月3日 0時) (レス) id: 049c62948b (このIDを非表示/違反報告)
紅竜霧斗(プロフ) - とても面白いです。でも、タイトルがbandiになって、これだとバンヂかと…。banbiではないでしょうか。お話、とても面白いです! (2014年8月20日 11時) (レス) id: 78a5d9f934 (このIDを非表示/違反報告)
山いちご(プロフ) - コメの返信遅れてすみません>_<ありがとうございます!とっても助けになってますw更新頑張ります!wTwitterの方でもよろしくお願いします! (2013年11月12日 20時) (レス) id: c7fed21b20 (このIDを非表示/違反報告)
諭吉 - Twitterでお世話になってます諭吉です!全部読ませてもらいました。すっげぇ面白かったです((灬∀灬)) 続きが気になるし、文才めちゃくちゃあるからもっと書いてほしいな。更新楽しみにしてます! (2013年9月3日 19時) (レス) id: a42b977c09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山いちご | 作成日時:2013年4月20日 20時