§僕らはいつも§〜＊banbi＊ninoai＊〜

勇気と始まり M ページ30

雅紀side

今日、早速行動に移した。

翔ちゃんと協力すると誓ってから、よくわからないけど勇気が出てきた。

楽屋の空気はなんだか重かったけど、勢いに任せてニノを連れ出した。

後で松潤に怒られるかな、とも思ったけどそこは
翔ちゃんに上手くやってもらおう。

協力しようって言ったの翔ちゃんだしね。

「いきなりなんなんですか？相 葉さん！」

「ごめん、ごめん。でもちゃんとニノの分は奢るから。」

そう言って財布を出せば大抵ニノちゃんは許してくれる。

「それは有難く受け取りますけど、なんで急に飲み物買いに行こうなんて言い出したのかを聞いてるんです。」

「う〜ん…ニノと行きたかったから？」

「なんなんですか。そもそも翔さんと行けば良かったじゃないですか。」

「だから、俺はニノと行きたかったの！」

「よく言います。最近は翔翔さんとばっかだったじゃないですか。」

「ニノ、それヤキモチ？」

「なに言ってるんですか？そんなわけないじゃないですか。俺は恋人ほっといて俺なんか誘っていいんですか？って心配してるんです。」

「あ、知ってたんだ。」

「嫌でも気づきますよ。」

「そっか。でもこれからは気を遣わなくていいよ。別れたから。」

「えぇ？」

明らかにびっくりって表情で、今までそっぽを向いてた顔をこちらに向けてきた。

「ひひ。びっくりした？せっかく心配までしてくれたのにごめんね。」

自分でも分かるような意地悪そうな笑の後あやまる。

そして目の前の自販機にお金を入れる。

「別に俺に謝る事じゃないでしょう。それで相 葉さんがいいなら俺は関係ないでしょうし。」

そう言いながら好きな飲み物のボタンを押すニノ。

出てきた飲み物を取り出したニノはそのまま先に戻ろうと俺に手を振る。

「じゃあ、お先。飲み物有難うね。」

その手を掴んで引き止める。

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