§僕らはいつも§〜＊banbi＊ninoai＊〜

結果とチャンス２ J ページ28

翔さんと相.葉君の会話を聞いて少し状況を把握し、落ち着くことができた。

「あ、相.葉さん。おはようございます。」

「おはよう相.葉君。」

そのまま各自定位置に座る。

「翔さん達一緒に来たの？」

「うん。移動車が同じだったんだ。」

「そっか。」

そのまま楽屋内には沈黙が訪れる。

誰も何も言葉を発しない。

なんだか緊張を覚える空気の中、楽屋のドアが開いた。

「おはよ〜。みんな早いね。」

その途端のんびりしたリーダーの声が響く。

その瞬間楽屋内の緊張は解け、皆が挨拶を口にした。

「あ、智君。おはよう。」

「おはよ〜リーダー。」

「おはようございます。大野さん。」

「おはよう。」

リーダーはそのまま定位置である翔さんの隣に腰を落とし机にうつ伏せになるようにしながら、あくびをした。

「あはは。眠そうだね智君。」

「昨日結構遅くまでドラマの撮影押しちゃって、寝れたの3時間ちょっとしかなかったんだよ。今すごい眠い。」

口を尖らせながら文句を言うリーダー。

そんなリーダーの姿をまた少し笑う翔さん。

「ふふ。でもドラマの現場も楽しいんでしょ？」

「まぁーなー。でも眠いもんは眠い。」

「まだ時間あるし、寝てなよ。そろそろって時は声かけるから。」

「ありがとう。そうさせてもらう。」

「ん」

それからは翔さんも新聞を読み始めた。

再び沈黙が訪れ張り詰めた空気が漂う。

もしかしたら緊張を感じてるのは俺だけかもしれない。

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