困惑、信頼、違和感。3 S ページ24
翔side
「翔ちゃん?どうしたの?どこか痛かった?」
そんな雅紀の声にハッとなり目を開けた。
目の前には雅紀の心配そうな顔。
雅紀の手は僕の頬を撫でる。
違う。この手じゃないんだ。
心配してる彼を前にしてもあの手を考えてしまう。
自分は最低だ。
情けは人の為ならず。本当だね智君。
自分の気持ちにちゃんとむきあったよ。
答えが、でた。
ここまでこの人を巻き込んでしまった自分の罪にも気づいた。
「ううん。どこも痛くない。大丈夫。ありがとね、相,葉君。
でも、もうこれ以上は進められない。」
「え、なんのこと?」
「僕、気づいた。自分の気持ちに。そして相葉ちゃんのためになれること。」
「えっと…なんのこと?今大事なこと?」
「うん。とっても大事なこと。」
それから、その気だった相葉ちゃんには悪いが、お互い身なりを整えて
リビングに戻り話し合う。
俺が気づいた自分の気持ち。
無意識のうちに相葉君を傷つけていたことも謝った。
そして、この関係を終わらせること。力を貸し合うことが決まった。
飲んでしまっている相葉君を送ってそれから、智君にメールした。
[あの一言役に立った。ありがとう。
智君の言ったとおりだった。
本当にありがとう。]
時間も考えてメールにしたのに、電話で返ってきたので慌てて通話ボタンを押した。
[もしもし翔君?どういたしまして]
「ふふ、あなたいきなりそれ?」
[だってまずはメールのお返事からでしょ?]
「そうね。でももっと話初めの言葉ってあるじゃない」
[いいの!おいらと翔君の仲でしょ?この位が丁度いいよ]
「ふふ、どんな仲よ。でも、智君の言ったことは間違いないもんね?」
[うん、おいらの勘は百発百中だぞ!]
「今日の大野さんは一味違いますね」
[今日だけじゃないぞ!いつもだぞ!]
「ふふ、はいはい」
[また適当に流そうとしただろ!]
「だって、この距離が丁度いいんでしょう?ふふ」
[むう、そうだけど…]
「ふふ、じゃあ、おやすみなさい智君」
[ん、おやすみ翔君]
なんだか無駄な会話で終わった電話だったけど
智君にちゃんとお礼したから大丈夫。
明日から、本格的に相手の出方を探りにかかりますか。
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あゆか(プロフ) - 初めてコメントさせて頂きます!続き楽しみにしてます! (2019年1月5日 20時) (レス) id: ccb64c5c75 (このIDを非表示/違反報告)
山いちご(プロフ) - 紅竜霧斗さん» 返信遅くなってすみません(;´Д`)そーですよね!直しました!ご指摘ありがとうございます(^^)面白いと言って頂けて光栄です( ´∀`)少しずつでも更新して完結できるよう頑張るので、またぜひ読みに来てください! (2014年10月3日 0時) (レス) id: 049c62948b (このIDを非表示/違反報告)
紅竜霧斗(プロフ) - とても面白いです。でも、タイトルがbandiになって、これだとバンヂかと…。banbiではないでしょうか。お話、とても面白いです! (2014年8月20日 11時) (レス) id: 78a5d9f934 (このIDを非表示/違反報告)
山いちご(プロフ) - コメの返信遅れてすみません>_<ありがとうございます!とっても助けになってますw更新頑張ります!wTwitterの方でもよろしくお願いします! (2013年11月12日 20時) (レス) id: c7fed21b20 (このIDを非表示/違反報告)
諭吉 - Twitterでお世話になってます諭吉です!全部読ませてもらいました。すっげぇ面白かったです((灬∀灬)) 続きが気になるし、文才めちゃくちゃあるからもっと書いてほしいな。更新楽しみにしてます! (2013年9月3日 19時) (レス) id: a42b977c09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山いちご | 作成日時:2013年4月20日 20時