検索窓
今日:11 hit、昨日:10 hit、合計:32,279 hit

困惑、信頼、違和感。 S ページ22

翔side



ニノの宣言の後、その場に取り残された3人。

わけがわからないまま楽屋の扉を見つめていると、智君の声が聞こえ。


「んふ。あの2人、急にどうしたんだろうね?」


笑ながら僕らに尋ねてきた智君に相,葉君は焦ったように


「ほ、本当だよね!いきなりどうしちゃったんだろ〜?あははは。

あ!俺たちもこの後約束あるんだ!翔ちゃん行こ。リーダーお先!」


そう言ってそそくさと荷物を持って楽屋を出て行った相,葉君。

俺もいそいで追いかけて行こうと荷物を持って楽屋を出ようとした時智君に呼び止められた。


「翔くん、これからは自分の気持ちにちゃんと向き合って。
情けは人の為ならず、だよ!」


突然言われて何のことだかさっぱりだが、智君の言う事だからきっと
意味があるんだろう。


「ふふ、珍しい。あなたが難しい言葉使うなんて」

「あ、バカにしただろう。」


子供のように拗ねる彼。

そんな姿がなんだか可愛くてもっといじめたくなってしまうが

時間がないのを思い出し素直に謝ることにした。


「ごめんごめん。わかった、心がけておきます。」


笑ながら言った謝罪にイマイチ納得のいってない智君を尻目に楽屋を後にした。

楽屋を出て少し先のエレベーターに乗って手招きする相,葉君の元へ駆け足でいき

閉まりかけたエレベーターに乗り込む。

そのまま地下駐車場に行き、相,葉君はマネの運転する移動車に乗り込み

俺は2台手前にある自分の車に乗り込んだ。

先に相,葉君の乗った移動車が出たのを見て、自分も車を出そうとミラーの位置を合わせていると

一列挟んで後ろに知った車が止まっていた。

中にはさっきまで一緒だったメンバー2人がいた。

1人は俯いて顔は見えないが体が小刻みに震えている様子から、泣いているようだ。

もう1人はそんな泣いている奴の頭を撫でている。優しい顔つきで。

そんな2人の姿を見て心にまた何かが突っかかる感覚がした。

なんだか分からない違和感にモヤモヤが広がっていく。

その場でもうこれ以上見たくなくて家へと車を出した。

困惑、信頼、違和感。2 S→←試合の同士2 J



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (44 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
96人がお気に入り
設定タグ: , バンビズ , にのあい
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あゆか(プロフ) - 初めてコメントさせて頂きます!続き楽しみにしてます! (2019年1月5日 20時) (レス) id: ccb64c5c75 (このIDを非表示/違反報告)
山いちご(プロフ) - 紅竜霧斗さん» 返信遅くなってすみません(;´Д`)そーですよね!直しました!ご指摘ありがとうございます(^^)面白いと言って頂けて光栄です( ´∀`)少しずつでも更新して完結できるよう頑張るので、またぜひ読みに来てください! (2014年10月3日 0時) (レス) id: 049c62948b (このIDを非表示/違反報告)
紅竜霧斗(プロフ) - とても面白いです。でも、タイトルがbandiになって、これだとバンヂかと…。banbiではないでしょうか。お話、とても面白いです! (2014年8月20日 11時) (レス) id: 78a5d9f934 (このIDを非表示/違反報告)
山いちご(プロフ) - コメの返信遅れてすみません>_<ありがとうございます!とっても助けになってますw更新頑張ります!wTwitterの方でもよろしくお願いします! (2013年11月12日 20時) (レス) id: c7fed21b20 (このIDを非表示/違反報告)
諭吉 - Twitterでお世話になってます諭吉です!全部読ませてもらいました。すっげぇ面白かったです((灬∀灬)) 続きが気になるし、文才めちゃくちゃあるからもっと書いてほしいな。更新楽しみにしてます! (2013年9月3日 19時) (レス) id: a42b977c09 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:山いちご | 作成日時:2013年4月20日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。