§僕らはいつも§〜＊banbi＊ninoai＊〜

それぞれの思い2 S ページ3

翔Side




最近潤の様子がおかしい…。

何時もなら、
翔君って語尾におんぷマークが
つく勢いで話しかけて来るのに…

何時もなら、
時間、相手の事も考えずに電話してくるのに…


最近は………
楽屋に5人でいても、話かけてこないし。
一日の睡眠時間が一時間位しかない、過酷な
時期に散々電話してきたくせに、今じゃコンサートの構成について話し合う電話すら
かけてこない。



そりゃ�、嵐もそこそこ世間に出てきて
一人一人のキャラが目立ってきてるなか
潤の世間のイメージは、やっぱり顔が顔なだけに、俺らの知ってる潤とずれてくるとこもあるだろうけど、無理なキャラ付けをしてしまえば、後々潤が苦労するだろうに…。



嵐のために自分を犠牲にすることは
ないのに…。



それぞれ、難しいたち位置に挑戦はしている。
ただ、それが形となっているのは潤と
雅紀位で、智君やニノだって
完全に今までの自分を捨てた訳じゃない。
勿論俺だって、今までの自分だ。
若い頃に比べたら、多少落ち着いてはきたが。








心のどこかで、独り立ちしていく潤に
寂しい、そんなんじゃ表せないようなもっと
大切な何か…、感情が引き裂かれるような心の痛みを覚えた。









この痛みの正体を知るのは、
もっと、ずっと深い渦の中で、偽りの関係を
許したその時に―――――

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