§僕らはいつも§〜＊banbi＊ninoai＊〜

試合の同士 J ページ20

潤side



いきなりニノが立ち上がったかと思うと、俺との交際宣言と謝罪を捲し立て

持っていたゲーム機をカバンへ押し込むといきなりの事でわけのわからない

俺の腕を引っ張って楽屋を出た。

ニノはそのまま俺の腕を引っ張って何処かへ向かっているが

何処に行こうとしているのかを考える。

より俺にはさっきの出来事を整理することでいっぱいいっぱいだった。

あいつはなんて言った？俺と付き合ってる？報告が遅れたのは謝る？

メンバー同士の恋人関係の否定は謝らない？

なんだそれ。まずは俺に謝ってから状況を説明しやがれってんだよ。

どうせ相,葉さんと翔さんの様子を見て苛立って勢いで言っちゃった

ってとこだろうけど、まずはちゃんとニノと話さなければ。

そう思い、目の前のニノの車に乗せられたあと

ニノの真意を確かめるべく疑問を投げかけた。



「さっきのあれ、どういうつもりだ？

撮影前にもあんな話があったけど、はっきり断っただろ？」



そう言ってニノを見つめたら、うつむきながらポツポツと話始めた。



「わかってます。潤君にそんな意思がないのも。

勝手にあんな宣言しちゃったことも謝ります。

でも、もう我慢できなかったんです。

あんなピンクなオーラ出す2人にイライラして悲しくなって

それで気づいたらあんなこと口走ってました。」


「だからって、お前…」


「潤君だって気付いてたでしょう？なのに何にも思はなかったんですか？
明らかにおかしかったじゃないですか！きっとこの後も2人で…！」



ニノがその先を言う前に猫騙しのように手を叩いて黙らせる。



「一旦落ち着け。気づいてるよ。この後もなんかあるかもな。

でも、今に始まったことじゃないだろ？何にも思はないわけない。

ただ、ここで変な行動起こせば取り返しがつかなくなる。

それに、お前も気づいてんだろ？あの2人の違和感。もう少し様子見た方がいいよ。」

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