検索窓
今日:22 hit、昨日:10 hit、合計:32,290 hit

間違いふたつ、闇の中 N ページ15

ニノside


正直もうどうでもよかった。


毎日が彼中心に回ってたと言っても過言ではない。


朝、今日の仕事が嵐5人での仕事だったら


彼に会えることを期待して楽屋までの足取りが軽やかになる。


番組の収録中、ゲストさんと仲良く話す姿に


自分の恋人でもないのに一丁前に嫉妬して、ゲストさんへのあたりが強くなってしまう。


でも、俺とのJr.時代の仲良しエピソードを楽しげに話す彼を見て


そんなちっぽけな嫉妬はどこかへとんでいく。


雑誌の取材中、恋や未来の家庭についての質問に恥ずかしそうに夢を語る


彼の姿に、寂しさを覚えその場を離れ静かなところへいけば


子供の手を引いて、可愛らしい、奥さんであろうその女性と微笑み合う絵が


容易に想像できてしまい、もっと落ち込む自分。


落ち込んでいる間にも時間は過ぎて行き、もう次の仕事へ移動という事で


探しに来てくれた彼にまた、心は舞い上がる。





そんな風に彼中心に回る自分の世界は、今の僕には耐えられないのが現実で


どんどん闇に落ちて行く。


彼が手に入らないのなら…。それだけならまだ耐えられた。


でも、彼を密かに思い続けることまで否定されてしまったら


もう何も僕には残らない。


あの人には想ってくれている人がいるじゃないか。


あの人だって自分では気づいてないが少なからずその人に対しての想いがあったはずだ。


なのになんで彼はあの人を選んだの?

なんであの人が彼の隣にいるの?

なんで想ってる人のそばにいかないの?

なんで無理してまでそこにいるの?

なんで彼は自分を想ってくれない人をそばにおくの?


あの人は僕の欲しいものを全部持ってる!なのになんで彼も奪っていくの…?


許せない。僕も奪ってやる。教えてなんかあげないよ。






「………え。お前それ…」




「そのままですよ。お互い愛なんてない。


…………所詮傷の舐め合いですよ。」




「………ニノ、ちょっとは落ち着けよ。


お前の気持ちもわかるけど、そんないきなり切り替えられないって言うか…」



「切り替えなんて必要ないですよ。お互いに気持ちが向くことはありません。」



なぜなら、僕は君を利用するために声をかけているんだから。


あの人に自分の気持ちをきづかせてやるために。


そして、もう手遅れだと、自分の考えの浅はかさに


嘆いて、悲しみにもがき苦しめばいい。

憎の誘いJ→←いつもの… J



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (44 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
96人がお気に入り
設定タグ: , バンビズ , にのあい
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あゆか(プロフ) - 初めてコメントさせて頂きます!続き楽しみにしてます! (2019年1月5日 20時) (レス) id: ccb64c5c75 (このIDを非表示/違反報告)
山いちご(プロフ) - 紅竜霧斗さん» 返信遅くなってすみません(;´Д`)そーですよね!直しました!ご指摘ありがとうございます(^^)面白いと言って頂けて光栄です( ´∀`)少しずつでも更新して完結できるよう頑張るので、またぜひ読みに来てください! (2014年10月3日 0時) (レス) id: 049c62948b (このIDを非表示/違反報告)
紅竜霧斗(プロフ) - とても面白いです。でも、タイトルがbandiになって、これだとバンヂかと…。banbiではないでしょうか。お話、とても面白いです! (2014年8月20日 11時) (レス) id: 78a5d9f934 (このIDを非表示/違反報告)
山いちご(プロフ) - コメの返信遅れてすみません>_<ありがとうございます!とっても助けになってますw更新頑張ります!wTwitterの方でもよろしくお願いします! (2013年11月12日 20時) (レス) id: c7fed21b20 (このIDを非表示/違反報告)
諭吉 - Twitterでお世話になってます諭吉です!全部読ませてもらいました。すっげぇ面白かったです((灬∀灬)) 続きが気になるし、文才めちゃくちゃあるからもっと書いてほしいな。更新楽しみにしてます! (2013年9月3日 19時) (レス) id: a42b977c09 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:山いちご | 作成日時:2013年4月20日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。