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「あれ?魁利くんじゃないすか?それと咲也くん」
ユキの言葉にあたりを見回す。見慣れた国際警察の制服が見えた。ラインは緑。ユキが2人に駆けていく。
「魁利くーん!咲也くーん!」
「あれ、ユキさんじゃん。Aちゃんも」
「2人ともお昼ですか?」
「そっす」
「咲也さん、保育園のクリスマスパーティーのお誘いありがとうございます」
「いえいえ」
「ノエルがAちゃん呼べってゴリ押ししたやつな」
魁利くんの言葉に納得する。
「すみません」
「いや、Aちゃんが謝ることじゃないっしょー」
「人数は多い方が楽しいですからね!」
ニコッと楽しそうに咲也さんが笑う。良い人だなぁ。
「咲也くんたちは買い出し?」
「うん、あとローストチキンの材料買ったら終わりです」
キャー!という悲鳴が聞こえて足を止める。視線の先にはポーダマンたちとギャングラーがいた。ポーダマンたちが人々に襲い掛かる……けど、あれ?人を襲うというよりは……チキンを奪っていないか?もぐっ、といきなり口に焼き鮭が飛び込んで来た。
「うまいな」「美味しい」「ご飯が欲しい」
サモーン・シャケキスタンチン…。どうやらチキンを食べているとチキンを奪って鮭をくれるギャングラーらしい。咲也さんが隠れてて!と言うので3人で近くの壁に隠れて様子を伺う。うーん、鮭美味しい。咲也さんがパトレン2号に変身して戦うが、ギャングラーには逃げられてしまった。
「大丈夫か?」
「ごめん、魁利くん買い物の途中に」
「いいって。それよりあのギャングラー……」
ぴんぽーんと高い音が聞こえる。近くのモニターに先程のギャングラーが映っていた。どうやらチキンの代わりにシャケを食わせたいギャングラーのようだった。
魁利くん、行こう!と咲也さんが魁利くんの腕を引っ張っていった。その時に魁利くんの腕から買い物袋が落ちた。ユキと二人で顔を見合わせる。
「…とりあえずジュレに行きませんか?これ届けましょ」
「ついでにジュレでランチしよっか」
「ですねー」
「あのギャングラーは何でシャケ食べさせたいんだろ」
「あのギャングラー自体がシャケっぽいのに」
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わたる(プロフ) - 飛翔薫さん» ありがとうございます!なんとか書ききり、アップしきることができました。今熱が落ち着いてしまいましたが、再燃した時には書きたいと思っています! (2019年11月28日 21時) (レス) id: 3e7009a64a (このIDを非表示/違反報告)
飛翔薫(プロフ) - 完結おめでとうございます!ノエル推しにとってはこのチラシの裏からいっぱいパワーをもらいました!終わってしまうのは寂しいですけど、もっとノエルとの話見たいけど!とりあえず完結おめでとうございます! (2019年11月27日 21時) (レス) id: 2e2f159122 (このIDを非表示/違反報告)
わたる(プロフ) - シェリーメイさん» ありがとうございます。コメント嬉しくて私も幸せです(*'ω'*) (2019年11月25日 22時) (レス) id: 33016a5e7b (このIDを非表示/違反報告)
シェリーメイ - わたるさん» ずっとずっと、この小説のおかげで私は幸せでした!完結おめでとうございます。 (2019年11月25日 18時) (レス) id: e2657486e4 (このIDを非表示/違反報告)
飛翔薫(プロフ) - 更新待ってましたぁぁぁぁぁ!! (2019年6月26日 23時) (レス) id: 9764edc4fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わたる | 作成日時:2019年3月21日 11時