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「先輩、何してるんすか！」
当てもなくふらふらと歩いているとユキの声が聞こえた。傘を差したユキが翔けてくる。ユキが近くまで来ると雨が止んだ。いや、違う。傘にいれてくれたのか。頭が動かない。ええと。ええと。
「ビショビショじゃないっすか！電話も出ないし、会社も無断欠勤するし！………先輩？どうした？」
ユキが覗き込んでくる。上手く、言葉が紡げない。
「ノエルさん……人じゃないかもって…」
「…ま、まさかー。ノエルさんどっからどうみても人間じゃないっすか！」
ユキの声の調子が狂っている。あれ？何かがおかしい。なにがおかしいんだろう。
「ギャングラーのスパイかもって…」
「………それ、誰から聞いたんですか？」
ユキの声が低くなる。
「…人間じゃないのは、ギャングラーから。スパイかもっていうのは兄さん」
「ギャングラーの言葉、信じるんですか？」
「で、でも、兄さんが…」
「圭一郎さんも疑ってる段階かもしれませんね」
そう、そうだろうか。兄さんがそういう段階で私に話すだろうか。
「……せんぱい。ノエルと話をしましょう」
「うん」
ユキが私の手を引く。ユキに引かれるまま足を進める。あれ？ノエル？ユキが私の前を歩くからユキの顔が見えない。ユキ、今どういう表情をしているの。
「……ねぇ、先輩。私、先輩に黙ってたこと、あるんですよね」
「…うん」
「ある意味では、先輩を騙していたことになります」
「うん」
「…私も、先輩に嫌われてしまうかもしれないですけど」
「うん」
「先輩のこと好きだから話できなくて」
「いいから話して」
ユキの肩が震える。ごめん、今ユキに気を配ってる余裕はない。
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わたる(プロフ) - 飛翔薫さん» ありがとうございます！なんとか書ききり、アップしきることができました。今熱が落ち着いてしまいましたが、再燃した時には書きたいと思っています！ (2019年11月28日 21時) (
レス) id: 3e7009a64a (このIDを非表示/違反報告)
飛翔薫(プロフ) - 完結おめでとうございます！ノエル推しにとってはこのチラシの裏からいっぱいパワーをもらいました！終わってしまうのは寂しいですけど、もっとノエルとの話見たいけど！とりあえず完結おめでとうございます！ (2019年11月27日 21時) (レス) id: 2e2f159122 (このIDを非表示/違反報告)
わたる(プロフ) - シェリーメイさん» ありがとうございます。コメント嬉しくて私も幸せです(*'ω'*) (2019年11月25日 22時) (レス) id: 33016a5e7b (このIDを非表示/違反報告)
シェリーメイ - わたるさん» ずっとずっと、この小説のおかげで私は幸せでした！完結おめでとうございます。 (2019年11月25日 18時) (レス) id: e2657486e4 (このIDを非表示/違反報告)
飛翔薫(プロフ) - 更新待ってましたぁぁぁぁぁ！！ (2019年6月26日 23時) (レス) id: 9764edc4fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わたる | 作成日時：2019年3月21日 11時
