【ルパパト】ちらしの裏(4)

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―――初美花side

「私に任せて！」

思いついたことを実行し、どう？Aさん、と声をかければAさんはノエルさんに視線を向けたまま固まっていた。ひらひらと目の前で手を振れば、ハッとしたように肩を震わせた。

「ありがとう、初美花ちゃん。ノエルさんとっても可愛い」
「えへへー。やるでしょ」
「うんすごい可愛い尊い綺麗可愛い」

はーっと息を吐いて手を合わせはじめた。え。そこまで？しかも全然こっちを向かない。ノエルさんしか見てない。ノエルさんしか見えてない。瞬きすらしてない。えー。

「あっ、携帯携帯…」

携帯を取り出したAさんはサッとノエルさんに携帯を向けてバシャバシャ撮り始めた。ノエルさんはノエルさんでノリノリでポーズを撮っている。

「えっ、かわいいビューティフル…えっ、生きてる…？動いている…？嘘でしょ、こんなかわいい子が生きてていいの…？えっ、うそかわいい…尊い…スタイルいい…おしり…おしり…」

Aさんってノエルさんに関わることだとおかしくなるよね。ポーダマンに写真を見せて一緒にキャッキャしてる。

「おーい、Aちゃん。俺らもいるんだけど。無視？」
「あー！ごめん、魁利くん、透真くん。2人ともとっても可愛くて美人！」
「ノエルの態度と違いすぎて信じらんねーわ」

パシャパシャと何枚も角度を変えて撮っていたAさんだったが、ふと顔を上げた。連射モードの音がする。

「写真も重要だけど生で見ないともったいないね」
「連射モード長い長い怖い」

Aさんってたまにおかしいよなぁ。

「むしろムービーにしたらいいんじゃね？」
「魁利くん頭いい！！！」

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