【ルパパト】ちらしの裏(4)

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目を開けると、どこか見慣れない空間にいた。

「ここは…？」
「てかなんでジャージ？」

先ほどまでと違う空間、違う格好だった。それぞれ別の色のジャージを着ている。魁利くんは赤、透真くんは青、初美花ちゃんは黄色、ノエルさんは白、私は黒だ。

「せっかく着物着たのにぃ」
「ほんとだ。かわいく着付けてもらったのに…」
「ごめんね、Aちゃん。巻き込んでしまって」
「ノエルさんと一緒なら、いいですけど」
「Aちゃん…」
「おーい、そこ、こんな状況でもいちゃついてんなよ」

う。またいわれてしまった。





「えーようこそようこそ、ついに始まりました！ここから脱出出来たら金銀パールプレゼントゲーム！」

マイクを持った先ほどのポーダマンがステージに上がる。

「あー“一緒に遊ぼう”の力じゃないか？」
「ああ、そうか。これがあの」

グッドストライカーとノエルさんにはこのルパンコレクションの力に何か心当たりがある様子。しかも、ちょっと楽しそう。

「どういうコレクションなんだ？」
「アルセーヌが言ってたんだ。子供の頃よく遊んだって」
「楽しいパーティにはもってこいのコレクションさ」

あるせーぬ？アルセーヌと言ったら…アルセーヌ・ルパン？首をかしげていればノエルさんが僕の育ての親だよ、と教えてくれた。へぇ、もうちょっと詳しく聞きたいけど、今はそんな状況じゃないかな。また今度教えてもらおう。

「ルールは簡単、５つのお題をすべてクリアすればここから脱出。できなければ永遠に出られませーん！」
「なにそれ！全然楽しくないじゃん！」
「大丈夫、コレクション盗ればこの空間はきえるぜぇ」

そういうことなら、と魁利くんは赤い飛行機をポーダマンに向けて飛びつくが、そのポーダマンを通り抜けてしまった。

「ざーんねんでした、この体は幻でーす！」
「このゲーム、乗るしかないってことだね」
「楽しいゲームの始まりだァ！」

私も何か、役に立てるといいけど。

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