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ノエルさんとの待ち合わせの神社が見えてわずかに歩くペースが上がる。つまづきそうになったところを魁利くんが支えてくれた。

「慣れない恰好なんだから気を付けないと」
「ありがと…」
「ノエルに早く会いたい気持ちが前に出すぎ」
「……おっしゃる通りで」

はぁ、と息をついて落ち着かせた。神社の前に人の姿が見えた。グッドストライカーもいる。ノエルさんだ。

「よーす。明けましておめでちゅー」
「あけましておめでとう。うわぁああ」
「えへへ。ノエルさんのリクエストに、二人で答えてみました」
「どう、ですかね」

初美花ちゃんがくるっと回ったあとに、回って回ってというので、私も同じように回る。

「トレビアン!二人とも、素晴らしいよ!初美花ちゃんは砂漠に咲いた一輪の花のようだよ!」
「俺らは砂漠かよ」
「Aちゃんは……その、とっても可愛くて…可愛いよ」
「語彙力が失われている」
「初美花の時みたいな例えはどこに行った」

ノエルさんがキラキラした顔でほほ笑むから私もうれしくなって頬が緩む。

「うん。とっても素敵だ」
「ありがと…ございます」

神社の方から悲鳴が聞こえた。あ。これはいつものパターン。せっかくいい気分だったのに!境内にあがってみれば、ポーダマンたちがいた。一体だけ普通のやつと様子が違っていて頭が金庫で体が赤い。

「ふっはは、今年の俺は一味違う。目指すぜ、ギャングラーのてっぺんを!」

魁利くんたちはそのギャングラーに銃をぶっ放した。思いっきり油断しているところだったな。グッドストライカーを抱えて彼らの邪魔にならないように端によける。

「こうみえて、世間を騒がす快盗でーす!」
「予告する、あんたのお宝、いただくぜ!」
「「「「快盗チェンジ」」」」

ポーダマンの金庫が光る。

「っ、やばい!」
腕の中のグッドストライカーが飛び出そうとした。グッドストライカーにつられて、足を出した。金庫の光が強くなって、思わず目をつぶった。

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わたる(プロフ) - 飛翔薫さん» ありがとうございます!なんとか書ききり、アップしきることができました。今熱が落ち着いてしまいましたが、再燃した時には書きたいと思っています! (2019年11月28日 21時) (レス) id: 3e7009a64a (このIDを非表示/違反報告)
飛翔薫(プロフ) - 完結おめでとうございます!ノエル推しにとってはこのチラシの裏からいっぱいパワーをもらいました!終わってしまうのは寂しいですけど、もっとノエルとの話見たいけど!とりあえず完結おめでとうございます! (2019年11月27日 21時) (レス) id: 2e2f159122 (このIDを非表示/違反報告)
わたる(プロフ) - シェリーメイさん» ありがとうございます。コメント嬉しくて私も幸せです(*'ω'*) (2019年11月25日 22時) (レス) id: 33016a5e7b (このIDを非表示/違反報告)
シェリーメイ - わたるさん» ずっとずっと、この小説のおかげで私は幸せでした!完結おめでとうございます。 (2019年11月25日 18時) (レス) id: e2657486e4 (このIDを非表示/違反報告)
飛翔薫(プロフ) - 更新待ってましたぁぁぁぁぁ!! (2019年6月26日 23時) (レス) id: 9764edc4fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わたる | 作成日時:2019年3月21日 11時

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