【ルパパト】ちらしの裏(4)

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年末年始、私は実家に帰ったけど兄さんは忙しいということで実家には帰らなかった。兄さんはここ数年、正月は実家に帰れていない。兄さん曰く「警察とはそういうものだ」とのこと。正月やお盆など一般的な帰省のタイミングとは違うようだが、忙しくないときに実家には帰っているらしい。私といえばゴロゴロしつつ、親と近況を話したり、テレビを見たり。彼氏ができた、兄さんの同僚だ、という話をしたら、案の定連れて来なさい写真を見せなさいと言われた。母さんに素敵な人ね、と言われて嬉しくなった。父さんはちょっと複雑そう。ノエルさんも忙しいので、タイミングを見て親に紹介するという話をし、実家を後にした。兄さんに正月らしいもの食べさせてあげてと言われたので帰る道中兄さんにメールした。明日の夜、私のマンションに来るらしい。お雑煮とお汁粉と…おせち、でいいかな。…お蕎麦の残りがあったから食べてもらおう。マンションに来た兄さんはどこか浮かない顔をしていた。

「あけましておめでとう、今年もよろしくお願いします。兄さん」
「ああ、あけましておめでとう。今年もよろしくお願いします」

うーん。なんか、元気ない。悩んでいるって感じだ。

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