【ルパパト】ちらしの裏(4)

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「こんにちは」
「あれ？Aさん！どうしたんですか？」
「これ、魁利くんが落としていったから届けに」
「あっ、買い出しのやつ。魁利、何かあったんですか？」
「チキンの代わりにシャケを食わせるギャングラーが出て。咲也さんとチキン探し回ってる」
「「シャケ…？」」

初美花ちゃんと透真くんが顔を見合わせて首を傾げた。

「美味しかったけど、謎だよね」
「何でシャケなんでしょうね」

初美花ちゃんの頭の上に？？？が並んでいるのが見える。うん、私たちも同じ気持ち。








シャケを食わせたいギャングラーはノエルさんがフランスから買ってきたチキンで透真くんが野外で調理することによりおびき寄せることに成功し、パトレンジャーとルパンレンジャーが無事に倒したらしい。うーん。情報量が多いので後半のみ理解することにしよう。無事、倒せたということで。クリスマス会になぜかやたらとシャケ料理があった。なぜ？あとケーキがあった。ノエルさんが買ってきてくれたらしい、フランスから。フランスから？

「Aちゃんのサンタさん見たかった」
「おうふ…すみません」

ノエルさんが言うように私の今の格好はサンタさんじゃない。透真くんの手伝いということでコックコートだ。ちなみにノエルさんはトナカイとサンタがくっついた着ぐるみだ。かわいい。初美花ちゃんと魁利くんはサンタ姿。咲也さんはトナカイの着ぐるみ。ユキもサンタ姿だ。

「先輩のコック姿可愛いっスよ！」
「ありがとう。ユキのサンタ姿も可愛いよ」

ふふん、とユキが胸を張ってノエルさんに視線を向ける。

「君はさぁ…この間から僕に当たりが強いよね」
「気のせいじゃないかな？」

なんだろう。バチバチしている。

「遅くなってすまない」

と、部屋にやってきたのはスーツ姿のつかささんだった。なんか新鮮。

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