【ルパパト】ちらしの裏(2)

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今日は仕事帰りに資格試験の勉強しようと、ファミレスに行くことにした。家でもできるけど家では誘惑が多いし、図書館は遠いし。雑音があった方が集中できる。平日の夜はここのファミレス空いている。窓際の席に案内してもらい、料理とドリンクバーを注文した。ご飯を食べ終えたあと、参考書とノートを広げた。30分程、進めたところでお客さんが入ってきた。その人はスタスタとこちらに来て近くで足を止めた。顔をあげればノエルさんがそこに立っていた。

「ボンソワール、アキラちゃん。ご一緒してもいいかな？」
「こんばんは、ノエルさん。いいですけど…」

なんか、ノエルさんがファミレスって意外。
「外からアキラちゃんが見えてね」
「ああ！」

私がいたからか。ノエルさんが1人でファミレスってイメージなかったんだよね。ノエルさんは軽食とドリンクバーを注文する。私の空いているグラスを手に取った。

「ついでに入れてくるね。何がいい？」
「ありがとうございます。メロンソーダで」
「ウィ」

ノエルさんの背中を見送る。うーん…やっぱりファミレスにノエルさんって似合わないな。じーと見て入れば、飲み物を入れてきたノエルさんと目があった。

「どうしたの？」
「ノエルさんにファミレス似合わないなって」

ふっとノエルさんが表情を崩した。う、かわいい。

「僕だってファミレスくるよ」

どうぞ、と差し出されたメロンソーダを受け取る。ノエルさんもジュースかな、いつも紅茶飲んでるイメージだからそれも意外………んん？？？なんだかノエルさんたのしそうな…んー？？？ノエルさんのジュース、沼みたいな色してるんだけど…。

「ノエルさん、それなんです？」
「カルピスとコーラとメロンソーダと烏龍茶混ぜたんだよ。テレビで若い子たちがミックスドリンク作って楽しんでるってやってて。僕もやってみたくて〜」

沼みたいな色してるんだけど。
ノエルさんはそれに口をつける。

「うん！見た目と違って結構美味しいよ」
「沼みたいな色してますよ」
「美味しいよ。飲んでみるかい？」
「もらいますね」

ノエルさんのグラスを受け取って、ストローに口をつけた。あ。

「確かに美味しい…。烏龍茶かな、苦味があるのがいい…ノエルさん？」

ノエルさんが顔を抑えていた。

「…なんでもないよ」
「そうですか？…まぁいいや」

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