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「Aちゃん!もしかして、僕に会いに来てくれたのかな?」
「違いますけど」
がくりとノエルさんが首を落とした。その様子を見て咲也さんが笑う。
「最近Aちゃん、ノエルさんの扱い上手くなってきてますよね」
「扱いが上手いとは…?」
「一刀両断!みたいな感じ」
「一刀両断…?」
どういうことだ。
「今日は何の用なんだ?」
あ、そうだそうだ。忘れてた。兄さんの言葉に思い出す。兄さんと向かい合わせになるようにすわる。
「この間、ギャングラーに襲われたことと、その頻度が多いことから、ジム直通のホットライン作れないかって相談」
「それはいいな」
「私1人だけ贔屓されてるようで気がひけるけど」
「別にいいんじゃないか?通報手段が多いぶんには。事実、お前は襲われる回数が多いし、ギャングラーに俺の妹だとバレている。普通の人間よりは危険度が高いだろう」
「まぁ、不正利用はしないよ。防犯ブザーみたいな形で、紐を引くと位置情報をジムに送信するシステムを考えてる」
「それ、僕が作ってもいいかな?」
ノエルさんが横に座った。にこりと笑みを浮かべられる。
「いいですけど、ノエルさんの仕事が増えることになりますよ」
「Aちゃんが手伝ってくれたら平気さ!手伝ってくれるかい?」
「ええ、それはもちろん」
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りいか - クッソ好きだ…………!なんだこのドストライクゾーン!!これからも執筆頑張ってくださいっ! (2021年8月7日 2時) (レス) id: 6698df4412 (このIDを非表示/違反報告)
わたる(プロフ) - まるさん» ご指摘ありがとうございます。 (2018年11月4日 22時) (レス) id: 33016a5e7b (このIDを非表示/違反報告)
まる - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年11月4日 22時) (レス) id: d1b5e30223 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わたる | 作成日時:2018年11月4日 22時