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兄さんの言葉が不意に止まる。私と視線合ったからだ。ああ、そうか。あの言葉の真意をわかるのは私だけだ。私が、先輩の喋り方の癖を覚えていて、先輩と親しかったから、わかるのだ。癖を知らない、親しかったわけでもない兄さん達には理解できない。私にしか分からない。あの人は最初から最後まで、徹頭徹尾、ギャングラーとして生きていた。私にしか分からない。
呪い、みたいだ。私はこれから、先輩のことを思い出す度、この気持ちを思い出す。誰とも共有できない、絶望感と嫌悪感。ギシギシと胸が痛む。これが先輩の…ギャングラーの作戦なら大成功だ。これはかなりのトラウマだ。長い年月をかけ、たった1人の人間の心をズタボロにした。目から涙が溢れる。感情が溢れる。胸が痛む。息ができない。苦しい。
ノエルさんよりもさらに向こう。ルパンレンジャーが立っていた。
「と…」
声をかけようとした。駄目だ、彼には相談できない。透真くんは先輩の最後の言葉を知らない。ルパンブルーは先輩のことを知らない。そういうことになる。
ああ、駄目だ。先輩はどこまで計算していた？この状況になるってわかっていた？自身がギャングラーだとバレなかったらそのまま、いままで通り私が相談した内容をギャングラーに話す。バレたらバレたでこうやって私の心を砕く。どっちに転んでも…。いや、ギャングラーが私の心を砕いたところでどうなるというのだ。たった一人の、警察でも快盗でもない、私を。悲劇のヒロインかよ。
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りいか - クッソ好きだ…………！なんだこのドストライクゾーン！！これからも執筆頑張ってくださいっ！ (2021年8月7日 2時) (
レス) id: 6698df4412 (このIDを非表示/違反報告)
わたる(プロフ) - まるさん» ご指摘ありがとうございます。 (2018年11月4日 22時) (レス) id: 33016a5e7b (このIDを非表示/違反報告)
まる - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年11月4日 22時) (レス) id: d1b5e30223 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わたる | 作成日時：2018年11月4日 22時
