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「あのー…、もしかして、お兄さんとお姉さんって付き合ってるんすか?」
男の子達が聞いてきた。
「どう見える?」
「信頼してるとことか、付き合ってるかも…でも知らないことも多い?」
「俺、お姉さんフリーなら、彼氏立候補していいですか!」
「駄目」
男の子達の1人がピシリと手を上げて宣言した。その言葉に反射で返してしまった。ああ、僕ら付き合ってるわけじゃないから、僕が言えたことじゃないんだけど。Aちゃんの方を見れば、お腹を抱えていた。
「どうしたの、Aちゃん!お腹痛い?」
Aちゃんの肩が震えだす。あれ?笑ってる?
「あはははは!うん、彼氏立候補はダメです。好きな人いるので」
男の子達が僕を指差す。Aちゃんはニコニコと笑っていたがだんだんに顔を赤くした。そして顔を覆う。Aちゃんの手を掴んで顔を見る。真っ赤で泣きそう。
「好きだよ、Aちゃん」
「………Je t'aime aussi.」
最高の殺し文句だ。
ちなみに、圭一郎くんにAちゃんの話をしてみた。
「A、剣道だけなら俺より強い」
「そうなのかい?」
「ああ、部活でやっていたレベルだが」
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りいか - クッソ好きだ…………!なんだこのドストライクゾーン!!これからも執筆頑張ってくださいっ! (2021年8月7日 2時) (レス) id: 6698df4412 (このIDを非表示/違反報告)
わたる(プロフ) - まるさん» ご指摘ありがとうございます。 (2018年11月4日 22時) (レス) id: 33016a5e7b (このIDを非表示/違反報告)
まる - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年11月4日 22時) (レス) id: d1b5e30223 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わたる | 作成日時:2018年11月4日 22時