検索窓
今日:14 hit、昨日:8 hit、合計:57,967 hit

32-1 ページ32

ふむ、と息を吐く。目の前にはギャングラー。後ろには男子高校生達3人。例によってまたギャングラーに遭遇してしまったわけだ。キーホルダーを使って通報済み。高校生達を見捨てれば私1人は助かるだろうけど、そんなことはできない。高校生達は腰が抜けたのか、それぞれ尻餅をついている。

「君達立てる?」
「無理っ!てかおねーさんなんで平気なの!」
「お姉さん危ないから!」
「こここ、こっち…!逃げなきゃ…」

腰が抜けているものの私を助けようとしてくれている。ありがとう。

「警察には通報済み、駆けつけてくれるまで時間を稼がないと」
「何をコソコソ言ってるんだ!?」

幸いにも、今回は彼らがいる分冷静だ。彼らが怖がってくれている分、私は冷静だし、彼らを逃がさなきゃという意識があるから、さらに落ち着いていられる。そしてありがたいことに彼らは剣道部らしい。背中に竹刀を背負っていた。一番近くにいた子の竹刀を抜き取る。構えて、振り下ろす。ぱんっとギャングラーの腕をはたき落した。

「君達は、三人まとまって、私から離れないで。ギャングラーの的が2つになったら凌ぎきれない」
「お姉さん、ギャングラー倒せるの!?」
「無駄口は叩かず、冷静に」

はい、と三人の声が揃った。さて、どこまで凌げるか。早く来て欲しい。

32-2→←31



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (44 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
88人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

りいか - クッソ好きだ…………!なんだこのドストライクゾーン!!これからも執筆頑張ってくださいっ! (2021年8月7日 2時) (レス) id: 6698df4412 (このIDを非表示/違反報告)
わたる(プロフ) - まるさん» ご指摘ありがとうございます。 (2018年11月4日 22時) (レス) id: 33016a5e7b (このIDを非表示/違反報告)
まる - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年11月4日 22時) (レス) id: d1b5e30223 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:わたる | 作成日時:2018年11月4日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。