【ルパパト】ちらしの裏(2)

29-6(※ボツ) ページ26

「それで？なに隠してんの？」
「別に、隠してたわけじゃないんだけどね。ギャングラーの能力で中身が入れ替わっちゃったんだよ」
「「は？」」
「えとえと…Aさんの中身がノエルさんで、ノエルさんの中身がAさんってこと？うー」
「そう！この可愛らしい体の中身は僕、高尾ノエルだよー」

ノエルさんがいつもするように右手を高く上げ、左手を胸に置いた。ノエルさんはニコニコ笑っていたがすっと真顔になった。耳が赤い。ええ、ええ、左手がっつり胸ですからね。

「…ごめん、Aちゃん」
「気をつけてください」
「ええー、本当に中身逆だぁー」
「おもしろー」

面白がらないで。割と大変。

「透真もギャングラーと入れ替わったことあったよな」
「忘れろ」

透真くんがすごく険しい顔をしている。興味はある、けど、教えてくれないだろうな。

「でもでも、それって元どおりになるの？トイレとか苦労しそう」
「トイレはすでに」
「Aちゃん！！！それは黙ってようか！」
「え？なになに？気になるじゃーん！」

魁利くんの口元がにやにやと歪んでいる。こういうこと好きだよね。

「それは言えないな、魁利くん」
「あ、今のノエルっぽい」
「でしょ」

きゅーっと、ノエルさんの…ああちがう私のお腹がなった。あ、忘れてた。

「透真くん、新作出たんだって？それを２つお願い」
「かしこまりました」
「Aちゃん、ノエルの真似すると本当に入れ替わったのか分かんねーや。真似やめて」
「酷い」

結局戻ったのは1時間後、気付いたら戻っていた。

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