勝己君の下僕ちゃん【ヒロアカ】

番外編 ページ23

爆豪side




今考えると頭を壁に打ち付けてぇレベルで黒歴史なクッソ甘いセリフを彼女と言い合ったのはもう1週間前。



あの後、婚約指輪を買ってAの薬指にはめてやったのは記憶に新しい。



その時は心底嬉しそうに頰を赤らめ、ニコニコと俺の薬指と自分のとを交互に眺めてて、



再度『あぁ、もうコイツ一生手放してやんねぇ』なんて真顔で思ってたりしたんだが...







「...お前、今日どうした？」


その彼女は不満そうな表情でソファに座ってた。


その腕に抱えられていたのは有名な女性週刊誌。


コイツこんなん読むんか...なんて少し意外に思ってると、




「...これ見て。」



「あ？」




ムスッとしたまま開いたページにはデカイ見出しで


『男性ヒーロー色々ランキング！！』と記載されていた。



『んだこれ...クッソくだらねぇ』と正直な感想を述べようとしたところで、ある記事が目にとまる。







.......へぇ。








『抱かれたいヒーローランキング


1位 爆心地』




『彼氏にしたいヒーローランキング


2位爆心地』




『結婚したいヒーローランキング


4位爆心地』



『イケメンヒーローランキング


2位爆心地』




....あぁ、そういうことか。



俺の嫁は随分とクソ可愛いことを考えたらしい。








「お前、こんな記事に嫉妬か？他の女が俺を男として見てんのが嫌ってか？」







そう、頰が緩むのを誤魔化してバカにしたように問いかけると、Aはコテンと首を傾げて、









「嫉妬...？


勝己君は私のお婿さんになるって決まってて



....夜のことを知ってるのは私だけで、



今後他の人とする事なんて生涯ないし、



私は勝己君の全部を信じてるのに、何を嫉妬すればいいの？」









と、逆に問いかけられた。




.....その、あまりにもストレートな言葉にズギュンッというか...ズギャンッというか...




とにかく胸が苦しくなって軽く目眩がした。





そうだ...コイツ、俺に隠し事なんざ一切しねぇもんな。ちゃんと思ったこというよなそりゃあ。




























....んだコイツクッソ可愛いなオイ。





昔から知ってたことだったが、改めて再確認した。

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