story70 追跡失敗 ページ30
蜜柑side
車に追いついたということで、パーマも四足歩行をやめて普通に立って走り出す。
最初はパーマのことをただのいけ好かないやつだと思っとったけど、パーマは自分のアリスという立場にもしっかり責任を持っとった。
ウチやったら、一般人にかかる迷惑とか全然考えもせんかったのに。
パーマのことを少し見直しながら走っていると、レオの車は左に曲がり狭い道へ入った。見失わんようにウチらも左に曲がったら、レオの車が急ブレーキをかけて止まって、中から出てきた男達に捕まってしまった。逃げようと必死に抵抗したけど、口にハンカチみたいなのを当てられた瞬間、頭がくらっとして意識を手放してしまった。
＊
次にウチが意識を取り戻したのは見知らぬ場所やった。両手両足縛られた状態で、目の前には気を失った棗の顔があった。あまりに近い距離に顔があるもんやから、びっくりして飛び退いたら後ろで気絶していたパーマに体当たりする形になってしまった。
まぁそのおかげでパーマも目覚めて一石二鳥かも。棗の奥の方には陽毬ちゃんの姿もある。ウチと同じようにここに寝かされている４人とも手足を縛られているようだ。周りの様子からここがなんとなく倉庫ってことは分かる。
「おい、ガキ、目覚ましたか？」
他に何か手掛かりがないか探そうとしたらレオの声がして、誰かがこっちに近づいてきたから慌てて気絶してるフリをしていたら、レオたちは誰にも聞かれてないって油断して、何やら物騒な話をしだした。その話によるとレオ達はどこかの組織の人間で今回の検診も学園の内情を探るためだとか。
「日向棗と天野陽毬は組織送りとして……このおまけ達は売っぱらう前に何のアリスを持ってるか確かめないとな。」
そしてウチらにとって最悪なのが、今夜２時この場所に密輸船やってくるということ。このまま捕まったったら学園に帰れんどころか、もっと大変なことになる。棗と陽毬ちゃんが『組織送り』って話も気になるけれど、レオ達が近くにいるため気絶したフリを続けるしかないのがもどかしい。
「こいつらがあの『黒ネコ』に『白ネコ』、ねぇ……。」
「あの……何なんですか？その黒ネコ、白ネコって。」
するとレオがさらに近づいてきた。ウチからは何が起きてるか見えんけど、パーマの表情を見る限り、レオは棗か陽毬ちゃんに変なことをしてるみたい。
レオと男の会話を聞いていると、レオの口から信じられない話が飛び出してきた。
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えるふぃ(プロフ) - Rumiさん» Rumiさん、ご指摘ありがとうございます！！ 火事に直してきました！気が付かず申し訳無いです…。細かいところまで読んでくださってありがとうございます！ (2020年5月3日 1時) (
レス) id: 2cfa1564f2 (このIDを非表示/違反報告)
Rumi(プロフ) - あの71話の火事が家事になってますが…｡ (2020年5月3日 1時) (レス) id: 29532e4533 (このIDを非表示/違反報告)
ひらり - 30話目のアリス祭のとこのワカメさんのセリフ「ああ忘れる所だった。不人気どころかー...」が蜜柑のセリフになってるぞー。 (2014年4月12日 10時) (レス) id: 057e594f88 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - チェナさん 間違いを教えて下さりありがとうございました｡助かりました｡
一応気付いたところは直しました｡
また 何かあったら言って下さいm(_ _)m (2013年12月25日 22時) (携帯から) (レス) id: 39d6b953a1 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - アルト（οπο）さん» アルト（οπο）さんありがとうございます。
初めて自分の作品にコメントを戴きをその上誉められるなんてとっても嬉しいです♪
これからも書くの頑張ります(≧∇≦) (2013年12月2日 0時) (携帯から) (レス) id: 39d6b953a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えるふぃ | 作成日時：2013年11月29日 23時
