story69 追跡 ページ29
蜜柑side
ウチらの言うことを全然信じてくれん先生を振り切って、人混みの中を走っていると前の方に蛍とルカぴょんの姿が見えた。
「蛍っ！ あの車を止めて！」
先生はウチの言うことを信じてくれんでも、蛍ならばウチのことを信じてくれると思った。息も絶え絶えのまま、蛍たちに棗と陽毬ちゃんが誘拐されたことを伝えた。
すると蛍はおもむろにポケットから玉を取り出して人混みの中に投げ込んだ。投げ込まれた玉は煙を出しながら爆発して、それに驚いた人達がそれを避けたから目の前に道ができた。
そのできた道目掛けて、蛍はウチとパーマのことを蹴り飛ばした。お陰で人混みから抜けることができたけど、ちょっと乱暴すぎや。
「はやく！！」
そんなこと思っとる暇もなく、棗たちを乗せた車は校門から出て行って、門も閉まろうとしている。
ウチはパーマに急かされるように立ち上がって、レオの車を追うために閉まりかけの門から学園の外へ飛び出した。
「あれよっ、信号で止まってる！」
「あっ、先生追っかけてきた！」
学園の外へ出られたはいいものの、ウチらを捕まえようと追手が来ている。追手の中にはバイクに乗った先生もおるし、ただ走るしか方法のないウチらが捕まるのも時間の問題。
パーマも同じことを考えていたようで、ウチにおとりになって先生たちに捕まるように言ってきた。
勿論ウチもパーマも捕まりたくないから、どっちが捕まるか言い争いが始まる。
ウチらが仲間割れをしていると、いきなり瞬間移動のアリスを持った先生が背後に現れて手を掴まれてしまった。
先生はかなり怒っててウチらの話を聞いてくれる様子もない。
このままじゃ車が遠くに行ってしまうと焦っていたら、カラスの大群がやってきて先生を攻撃し出した。先生がカラスに気を取られている隙にウチもパーマも再び車を追いかけ始める。
だけど一度見失ってしまった車を探し出すのは困難で。またパーマと車を見失った責任を押し付けあって口論が始まりそうになる。
するとパーマがいきなり黙ってなんか、頭のツボを押し始めた。ウチはついにパーマが狂ってしまったんかと思って焦ったけどどうやらパーマは意味もなくそんな事をしてたわけじゃなかったみたい。
パーマは自身のアリスである犬猫体質を使って、レオの車の場所を突き止めてくれたんや。そのままパーマに導かれるまま車を追いかける。蛍からもらった道具のおかげでレオの車に追いつくことができた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 79人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えるふぃ(プロフ) - Rumiさん» Rumiさん、ご指摘ありがとうございます！！ 火事に直してきました！気が付かず申し訳無いです…。細かいところまで読んでくださってありがとうございます！ (2020年5月3日 1時) (
レス) id: 2cfa1564f2 (このIDを非表示/違反報告)
Rumi(プロフ) - あの71話の火事が家事になってますが…｡ (2020年5月3日 1時) (レス) id: 29532e4533 (このIDを非表示/違反報告)
ひらり - 30話目のアリス祭のとこのワカメさんのセリフ「ああ忘れる所だった。不人気どころかー...」が蜜柑のセリフになってるぞー。 (2014年4月12日 10時) (レス) id: 057e594f88 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - チェナさん 間違いを教えて下さりありがとうございました｡助かりました｡
一応気付いたところは直しました｡
また 何かあったら言って下さいm(_ _)m (2013年12月25日 22時) (携帯から) (レス) id: 39d6b953a1 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - アルト（οπο）さん» アルト（οπο）さんありがとうございます。
初めて自分の作品にコメントを戴きをその上誉められるなんてとっても嬉しいです♪
これからも書くの頑張ります(≧∇≦) (2013年12月2日 0時) (携帯から) (レス) id: 39d6b953a1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：えるふぃ | 作成日時：2013年11月29日 23時
