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story53 ナルの家 ページ11

陽毬side


ナルが来ていたシャツを細く裂き出血している太腿をきつく縛っているため、脚の感覚が無くなってきた。そのうえこんな恥ずかしい状況でただ運ばれているだけでは退屈だったから、僕は2人に学園の外にいた理由を聞いてみた。

どうやら星なしは僕が教室から出て行った後、蛍のアリスで自身の手紙が故意に燃やされているのを知り、職員室で暴れたそう。結果彼女は罰として夕食抜きで部屋に閉じ込められることに。見兼ねた蛍や流架の協力で部屋を抜け出し、直接祖父に会うために結界を越えた。運悪くあの人攫いの男達に遭遇してピンチに陥っていたところにナルにが駆けつけたのだそう。

自分が昼寝や任務をしていたときにこんなことが起こっていたなんて。話を聞けて疑問も取れたので少しスッキリ。


「星なしさぁ……人の脱走は邪魔したくせに、自分も脱走するとかすごいよね。」

「うっ……あん時のことは、その、何と言ったらいいんか……。」


もともと痛みに強い僕はすっかり慣れちゃって、まだ少し元気のない星なしをいじりながら談笑できるほど落ち着いていた。


「ねぇ陽毬ちゃん。蜜柑ちゃんが一方的に責められてるけど、脱走したキミも悪いんだからね?」

「今日もさ、せっかく夜の散歩楽しんでたのにこんなことになったし!」

「さ、散歩て! そんだけの事のために脱走するとか、ありへえん……!」


自分にとって都合の悪いナルの言葉は無視しながら、彼の家までの移動を楽しんだ。北の森ではあんなに敵対していたのが嘘のように、彼女との会話を楽しめている自分がいた。あのドッジボールの日から自分の心境の変化に少し驚いている。



ナルの部屋について待ち構えていたのは岬先生で、僕の怪我を見ると薬を引っ張り出してきて手当てをしてくれた。明日になって体調が回復したら治癒のアリスで完全に直そうと思う。今日はさすがに疲れた。

そして治療が終わった後、星なしやナルはかなり長い説教を受けていた。言いたいことを全て言い終えたのか、先生は自分の部屋へと帰っていく。

先生が帰った後、ナルは僕と星なしをソファに座らせ、コップにホットミルクを注いでくれた。


「さて2人とも、いろんな事あって疲れたでしょ。今日はここに泊まって行きなさい。」

「どうせ嫌って言っても僕らのこと帰す気ないんでしょ。」

「流石陽毬ちゃん、分かってるね!」


僕とナルがふざけている時も星なしは暗い顔をしていて。しばらく間を置いて彼女は口を開いた。

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えるふぃ(プロフ) - Rumiさん» Rumiさん、ご指摘ありがとうございます!! 火事に直してきました!気が付かず申し訳無いです…。細かいところまで読んでくださってありがとうございます! (2020年5月3日 1時) (レス) id: 2cfa1564f2 (このIDを非表示/違反報告)
Rumi(プロフ) - あの71話の火事が家事になってますが…。 (2020年5月3日 1時) (レス) id: 29532e4533 (このIDを非表示/違反報告)
ひらり - 30話目のアリス祭のとこのワカメさんのセリフ「ああ忘れる所だった。不人気どころかー...」が蜜柑のセリフになってるぞー。 (2014年4月12日 10時) (レス) id: 057e594f88 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - チェナさん 間違いを教えて下さりありがとうございました。助かりました。 一応気付いたところは直しました。 また 何かあったら言って下さいm(_ _)m (2013年12月25日 22時) (携帯から) (レス) id: 39d6b953a1 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - アルト(οπο)さん» アルト(οπο)さんありがとうございます。 初めて自分の作品にコメントを戴きをその上誉められるなんてとっても嬉しいです♪ これからも書くの頑張ります(≧∇≦) (2013年12月2日 0時) (携帯から) (レス) id: 39d6b953a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えるふぃ | 作成日時:2013年11月29日 23時

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