story51 夜の散歩 ページ9
陽毬side
今回は目的地が遠く車での移動時間は長かった。任務後はいつも疲労のせいで車の中で寝るのだが、昼に仮眠を取ったお陰か全く眠くなかった。アリス使用による疲労はすぐには取れないので気怠さはあったけれど。
もうすぐ学園に着くと言う時に、ふと昼間の出来事を思い出した。星なしの話によれば、彼女の祖父が学園の門番と口論していたとか。
僕は、星なしの両親を知っている。
いや、正確に言えばあの人達の娘ではないかと疑っている。まだ証拠が不十分で彼女がそうである、と断定できずにいるが。
「ねぇペルソナ。学園の外、少し散歩したいんだけどいい？」
「……それは、お前１人でってことか？」
「そだね、散歩まで保護者同伴だと気が休まんないもん。」
だから星なしについて情報を集める必要があった。そしてアリスを使えば、彼女の祖父の痕跡から情報を得ることができる。ただその痕跡は時が経つに連れて薄くなっていくため、一刻も早く調べなければいけない。
既に車は裏仕事時の出入り口に差し掛かっていたが、僕の言葉を聞いたペルソナはそこで車を停止させた。
「もしかして、僕が逃げるかもって思ってる？」
ペルソナは何も言わず見つめてくる。願いが願いなだけに判断を下せないでいるのだろうか。
「流架や棗を残して、僕がココを出ていけないの知ってるでしょ？ だから
ここは何としてでも許可を得たい。別にまた結界を破って自力で外出してもいいが見つかった後のお仕置きや残された友人への危険を考えるとあまりいい手ではない。ペルソナを説得するように言葉を続けた。
「……朝までには戻れ。部屋を確認しに行く。その時にいなかったら、」
「はいはい。言われなくても分かってるって。」
結局ペルソナが折れてくれたので、僕は安全に情報集めに専念することができる。しつこいくらい念押ししてくる彼の言葉を途中で遮って車を降りた。勿論、彼への感謝の言葉も忘れずに。
みんなに恐れられているペルソナだけど、案外甘いところもあるって僕は知っていた。棗よりは彼との付き合いが長いことも関係しているだろうけれど。
すぐに瞬間移動のアリスを使い正門の周辺に飛ぶ。するとどうだろう、何やら騒がしい。騒ぎの中心にはナルと星なし、そして見知らぬ男達の姿が。
何故あの２人が学園の外に？それにあの男達は一体。いや、学園の外でアリスに近づく奴の目的なんて決まってる。
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えるふぃ(プロフ) - Rumiさん» Rumiさん、ご指摘ありがとうございます！！ 火事に直してきました！気が付かず申し訳無いです…。細かいところまで読んでくださってありがとうございます！ (2020年5月3日 1時) (
レス) id: 2cfa1564f2 (このIDを非表示/違反報告)
Rumi(プロフ) - あの71話の火事が家事になってますが…｡ (2020年5月3日 1時) (レス) id: 29532e4533 (このIDを非表示/違反報告)
ひらり - 30話目のアリス祭のとこのワカメさんのセリフ「ああ忘れる所だった。不人気どころかー...」が蜜柑のセリフになってるぞー。 (2014年4月12日 10時) (レス) id: 057e594f88 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - チェナさん 間違いを教えて下さりありがとうございました｡助かりました｡
一応気付いたところは直しました｡
また 何かあったら言って下さいm(_ _)m (2013年12月25日 22時) (携帯から) (レス) id: 39d6b953a1 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - アルト（οπο）さん» アルト（οπο）さんありがとうございます。
初めて自分の作品にコメントを戴きをその上誉められるなんてとっても嬉しいです♪
これからも書くの頑張ります(≧∇≦) (2013年12月2日 0時) (携帯から) (レス) id: 39d6b953a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えるふぃ | 作成日時：2013年11月29日 23時
