君はぷれいぼーい。 Fuma.K

ぷれいぼーい。13 ページ15

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勝「え…？」






言葉の意味が分からない、とでも言うように

私の目を見つめる勝利。





あ「なに…？」


勝「もう、いいって…なに？」


あ「…そのとおりだよ」


勝「だってAは、









.









ずっと好きだったじゃんか……っ！！」






私の手から、温かみが消えて。

それは、肩に移動する。






勝「なんかあったの…っ？ 俺が変なこと言ったから…っ？」


あ「ち、違うよっ！」





ぎゅうっ！、と肩を握られる。



勝利の言葉が本気なことは

この肩に赤みが教えてくれてる。







あ「風磨は…もういいの。 好きじゃない」


勝「でも…」


あ「風磨には、いい子がたくさんいるしっ」





言葉を、遮った。



ごめんね？ 勝利…。






勝「…そ、っか」






そう言って、力なく笑う。





あ「…うん」





どちらかともなく離れて。



お互いに、距離をおいた。







勝「ごめんね、心配かけさせちゃって。
　 先生になんか言われたから、来てくれたんでしょ」


あ「あ…うん」


勝「…ありがとう。 俺、まだちょっと寝てく」


あ「……わかった。ムリしないでね」


勝「…おん」






保健室に勝利を置いて

私は部活に戻る。






あ「はぁ…」







ダメだなぁ、私。


逆に心配かけさせちゃうなんて。




でも…。









.









.









.









.









.






＿＿＿まだ風磨のことが好きなんて、言えるわけがない。








これは、叶わない恋なんだ。



現に、今まで

ずっと叶ってない。



1ミリも、届いてすらいない。







そうだよ。




こんなココロ、すぐに捨てなきゃ。




＿＿今すぐに。









.









.









.









「んっ……ふ、まぁ…っ」




風「んっ…はぁっ…」









じゃないと






あ「うぅ…っ、ひっく…ふっ」






近くから聞こえた声だけで


涙を流していたら





あと私は




＿＿どれだけ泣けばいいの……？





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