せくしーたち7

先生 ページ43

勝利side

今日は雑誌の撮影。健人くんと2人のペアだって。気を付けないと。最近の健人くんちょっと厳しめだから。なんか、今まで甘やかしすぎたから俺たちが、大きめの悪いことするんだって言い出したの。

今までが甘い？！そんなわけなくない？？健人くんって事務所でも有名なんだよ。厳しいことで。中居さんとかエイトさんも厳しいけど、若手では筆頭株なの。

それがもっと厳しくなったから大変で。コーナータイムも増えたし、簡単には許してくれなくなった。まぁ、怒らせなければ今まで通り優しく、受け取れきれないほどの愛をくれる人でもあるけど。

「勝利！いくよー」
「あ！うん！」
健人くんと撮影が始まった。

「勝利くんもうちょっとこっち向いてー」
「健人くんそんな感じー」
いつも通りパシャパシャ進んでいく。俺ももう慣れた。さすがにね。プロだし！

「次、この小道具使うからいい感じに持ってくださーい」
渡されたのはガラスの砂時計かな。自分のメンバーカラーの砂が入っててきれい。
「勝利くん2つもとっかー」
言われたから健人くんが渡してきた。

それで何枚か撮ったら休憩だって。俺は砂時計で遊んでたの。2つをカチカチやって。で、ほんと何考えてんのか自分でもわかんないけど、投げてはキャッチしてってやり始めた。

「勝利！ガラスだから投げないで！」
「はーい」
そう言われたからあと一回で終わろうと思って高めに投げたら...ぁ。

ガチャン！！サーーー
思いっきり上の照明とぶつかって砂とガラス片が降ってきた。

「勝利！危ない！！」
健人くんに怒鳴られて慌てて隅っこに逃げる。ちょっとついたけど怪我はしなかった。けど、健人くんが激怒してる。

「すみません！！」
「すみません。」
健人くんが謝るから俺も謝った。

「あー。まぁ、2人の撮影は終わってるからセーフかな！掃除するから楽屋戻っててー」
「すみませんっ」
スタッフさんがそう言うから怒ってる健人くんと楽屋に帰る。あーー。お仕置きだぁ。

ガチャ
「あれ？早かったね？」
「...バカがいたんだよ。」
俺のことですね。わかってるけどぉ！怖すぎる。

「勝利、ここ座って。」
ソファに座らされた。頭とかに破片がついてるから一個一個丁寧に取ってくれてる。

「こんなもんかな。次、ちょっと頭前に出して袋の中にいれて」
言われた通り袋のなかに頭いれる。ワシャワシャーって思いっきり降られて砂とか落としてくれてるのがわかる。

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